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ソニーのデジタル一眼カメラα7RIIIに対してキヤノン5DsRユーザーが抱いた感想 – α7R3, 5DsR, α9スペック比較

ピクセルシフトマルチ撮影を備えたsony α7R3
ピクセルシフトマルチ撮影を備えたsony α7R3

ソニーから凄いデジタル一眼カメラが出たというニュースが去年話題になった。その名もα7R III。話題になった機能の1つがピクセルシフトマルチ撮影だ。

ツイッターでα7R IIIのピクセルシフトマルチ機能を使って撮影した夜景をアップされている方がおられたので、ダウンロードさせていただき、iMacの27inch Retinaディスプレイで拝見したのだけれど、ビルの細かい窓までもの凄く繊細にされていて驚いた。虫眼鏡アイコンで拡大していっても描写が潰れず遠くまでしっかり解像している。さすがResolutionのRを冠しているだけあり、前景から遠景まで綺麗に解像していた。

ピクセルシフトマルチ撮影、どういう仕組みになっているのかというと、1画素ずつずらして連射した四枚の写真を、一枚に合成して実現しているそうだ。ここで解説するよりも公式サイトをご覧いただいた方がわかりやすいだろう。解説画像を見ると、1枚撮影の写真はRGBの色情報を1:2:1の割合で取得し、残りの色情報を補完処理で取得しているが、ピクセルシフトマルチの方は補完処理せず、4枚合成ですべての色情報を取得している。この原理が先ほど見た夜景写真のビルやマンションの窓の解像感に濁りがない滑らかな所以だろうか。

ただ欠点もあるらしく、動く被写体だと使えないらしい。木の葉のそよめきなども描写が駄目になってしまうとか。ちょっと心地よい風が吹いているときの桜撮影にも使えないのだろうか。長秒露光でも使えそうにない。あと4枚連射で合成だから当然ファイルサイズも大きくなる。実際に使えるシーンが限られてきそうなのでちょっと不便そうではある。

以前にも比較記事で羨ましいと紹介した裏面照射型CMOSも更にパワーアップしたみたいで、高感度撮影でノイズが少ないのは本当に素晴らしい。

こりゃ凄いこりゃ凄いと感心はするものの、キヤノンユーザーとしてはこれを以てソニーに乗り換えるという気にもなれない。1からレンズシステムを揃えるのにまた200〜300万円かかるのも大変だし、5DsRの描写性能と比べると、そんなに大きな違いはないような気もする。画像サイズも5DsRの方が大きいし、少しの描写性能の違いだけで買い換えるというのも金銭的にも体力的にも面倒な話で。そのうちキヤノンからも凄い機種が出るんじゃないかなと期待している。

ならいっそ追加で購入すればとも思ったが、カメラとレンズ1本揃えるだけで60万円くらいはかかる。それならサンニッパとかOtus1.4/28を購入した方が良い。

そういえばマウントアダプタなる製品もあったっけ。アレを使えばキヤノンマウントのレンズをソニーのカメラでも使えるだろうか。というのも、Canon EF400mm F5.6L USMのレビューで、カメラ内部に手ぶれ補正機能があるソニーのデジタル一眼カメラに、キヤノンの15万円の超望遠レンズをつければ、コストパフォーマンスに優れた最強レンズになるというのを見つけて、それならソニーもアリかなと一瞬思ったのだ。

しかし実際にマウントアダプタを取り付けて上手くいくのかどうか、使い勝手は、画質は全く変化しないのかという疑問も湧く。

ソニーのデジタル一眼カメラの良いところは

  • 高感度撮影でもノイズが少ない
  • カメラ側に手ぶれ補正機能がある

の2点だろう。夜間にライトアップされた建物などの風景写真も手持ちで綺麗に撮れそうだ。ただし裏面照射型CMOSやカメラ側に手ぶれ補正機能があることのデメリットもあるかもしれないので、キヤノンとソニー、どちらのカメラが優れているのかハッキリとした結論は出しがたい。

そういえばソニーはハイアマチュア向けでなくプロフェッショナル機も投入している。1秒間に20コマの連射が可能なプロ向けのα9だ。こちらも凄い。

キヤノンユーザーには各機種の違いがわかりにくいので、ソニーの2機とキヤノンの5DsRのスペックを比較してみることにした。

Sonyα9 vs Sonyα7R3 vs Canon 5DsR スペック比較表

Sonyα9とSonyα7R3とCanon 5DsRの性能比較
Sony α9 Sony α7R3 Canon 5DsR
外観 sony α9 sony α7R3 5DsR
有効画素数 約2420万画素 約4240万画素 約5060万画素
画像エンジン Exmor RS ExmorR DIGIC6
ローパスフィルター あり ローパスフィルターレス キャンセル
測距点 693点(位相差検出方式) 399点(位相差検出方式) 61点
F8対応測距点 中央1点とその上下左右4点
測光 1200分割ライブビュー分析測光 1200分割ライブビュー分析測光 15万画素RGB+IR測光センサー
連続撮影速度 約20コマ/秒 約10コマ/秒 約5コマ/秒
常用ISO感度 100~32000(拡張:最小50・最大102400) 100~32000(拡張:最小50・最大102400) 100~6400(拡張:最小50・最大12800)
記録画素数 6000×4000ピクセル 7952×4472ピクセル 8688×5792ピクセル
モニター 3.2型TFT液晶モニター・約144万ドット 3.2型TFT液晶モニター・約144万ドット 3.2型TFT液晶モニター・約104万ドット
タッチパネル ×
4K動画 ×
フリッカーレス ×
GPS機能 × × ×
wi-fi機能 ×
重量 約588g 約572g 約930g
シャッター耐久 15万ショット

5DsRユーザーは高感度撮影でもノイズの少ないカメラ性能が一番気になる!

やはり何度も言うが一番気になるのは、高感度撮影でのノイズの少なさ。常用ISO感度の上限の高さから見ても、高感度撮影でのノイズの少なさが期待できる。

動画は4Kに対応。実際ビックカメラの店頭でソニーの4Kテレビに映し出されたソニーのカメラで撮影した写真や4K動画を見たけれど、凄く綺麗。これでもかってくらいに画像が澄んでいる。アレを見たら4Kテレビ欲しいなぁとテレビ一日30分も見ないのに思えてくる。iMacの27inch Retinaディスプレイよりも大きいですし。どちらの方が綺麗かなと、手元にテレビがないので比較は出来ないけれど、実際に4Kテレビを買ってみたら、その比較も出来るかもしれない。

ソニーの株価も4年くらい前は700円台くらいまで落ち込んでいた記憶があるが、今は5,400円前後まで上昇している。ソニー復活の一端をデジタル一眼カメラ製品からも垣間見ることが出来る。さて、ソニーの株価は1万円まで戻るのだろうか。10年ほど前にソニー株価1万円回復説なる書籍を見かけた記憶があるが、その後は1000円台割り込むまで下がったのでその手の書籍はもう信用しないようにしているのだが、2018年3月期のソニーの営業利益は過去最高を更新する予想となるなど快進撃を続けている。キヤノンを凌ぐ勢いのあるソニーのデジタル一眼カメラを見ると、あるいはひょっとしたらあり得るのかもしれない。