臨場感溢れるライブ写真を撮る為のテクニック!-大型集合写真編-

臨場感溢れるライブ風の写真を撮る為のテクニック。

コスベース3で初めて撮ったのは3年ほど前で、この時はまだストロボの使い方もよく分からず、ISO感度とLEDライトの組み合わせでライブステージっぽい写真を撮っていた。

おそらくその時に撮れた写真が、コスベース3で撮影した写真の中ではベストショットで、それ以後僕はアンブレラやソフトボックスを使った撮影に移行していった。ここで撮る時にそれらの持参したライティング機材を使うと綺麗には撮れるのだけれど、ライブステージ感が払拭されてしまう事が多かった。

この日はアイナナ大型併せ。黒幕の垂れたステージで撮影して欲しいと言うことで、その日持参したソフトボックスにストロボを填め込んで撮影した。しかしやはりライブ感は微塵もなく、ただ綺麗なだけの写真になってしまう。

即席風のライブステージで臨場感溢れるライブ写真を撮るにはどうすれば良いのか。
即席風のライブステージで臨場感溢れるライブ写真を撮るにはどうすれば良いのか。

例えばこれが背景が白壁ではなく、黒壁ならば、黒ホリゾントになるので、ソフトボックスライティングを用いた撮影で、綺麗かつライブっぽく撮れたかも知れない。スモークを炊ければなお良かっただろう。

しかし、ないものはない。だから有る物だけで臨場感溢れるライブ撮影をしなければならない。

このような即席のステージシーンの場合は、全体を写すよりも切り取って撮影した方が、余計な背景が写り込まずに絵になる。出演陣がずらりと居並ぶ映画やテレビドラマなどの制作発表の芸能ニュースで、テレビカメラが一人だけ抜いて撮影しているような感じで、絞り開放で一人だけに焦点を絞って、後は切り取ったり周りのメンバーを暈かすような感じで撮ると、臨場感溢れるライブっぽい写真になる。

全メンバーをクッキリと写すよりも、絞り開放で切り取って撮ることで、ライブの臨場感が出せる。
全メンバーをクッキリと写すよりも、絞り開放で切り取って撮ることで、ライブの臨場感が出せる。

しかし背景の写り込みはなかなか避けられるものではない。この時は集合は僕が撮ることになり、サブカメラマンの女性の方に一人一人をフィーチャリングした写真を撮るという分担になったので、ほとんどお任せしてしまった。アイナナ好きが伝わってくる方だったので、男のカメラマンが出しゃばるのもなんだろうと思い、むしろサブカメラマンに徹することにした。

白い部分を黒く塗って、Photoshopでスモーク加工して紙吹雪を散らすという方法もある。以前撮った写真がそんな風に上手い具合に加工されてTwitterのタイムラインに流れてきて、撮った僕自身が吃驚したのだけれど、そこまでするのが面倒だったり加工技術がないのなら、切り取って撮るのがベストだ。