光源から放たれる放射状の形は、レンズによって異なるお話

Canon EF16-35mm F2.8L Ⅱ USMで撮影した夜景。レンズによって光源の形状が異なってくる。
Canon EF16-35mm F2.8L Ⅱ USMで撮影した夜景。レンズによって光源の形状が異なってくる。

夜景撮影の際にレンズの絞りを絞ることで、光源が放射状の形になる事は前回の記事で述べた。絞れば絞る程、放射状の線は明確な形を取って長くなる。

光源を放射状の形にしてロマンティックな写真を撮ろう

夜景写真を彩る光の放射線の形状は、レンズによって形が異なる。これはレンズの絞り羽根の枚数が異なるからだ。レンズのカタログを見ると絞り羽根の枚数が掲載されているので、一度確認してみるのも良いだろう。

EF200mm F2.8L Ⅱ USMは8枚の絞り羽根が付いている。放射状の線も8本ある。

Canon EF200mm F2.8L Ⅱ USMで撮影。
Canon EF200mm F2.8L Ⅱ USMで撮影。

一方Otus1.4/85は9枚の絞り羽根だが18本ある。絞り羽根が奇数の場合は、2倍の放射線の数になる。これは刺々しすぎてヤヤうるさいかも知れない。奇数の絞り羽根を持つレンズは要注意だ。

Otus1.4/85で撮影。放射状の光の線の数がかなり多い。
Otus1.4/85で撮影。放射状の光の線の数がかなり多い。

Canon EF16-35mm F2.8L Ⅱ USMの放射状の光線は数えてみると、14本ある。今までの法則からいくと、絞り羽根は7枚あると推測できる。

放射状の光の線の数から、Canon EF16-35mm F2.8L Ⅱ USMは絞り羽根が7枚あると分かる。
放射状の光の線の数から、Canon EF16-35mm F2.8L Ⅱ USMは絞り羽根が7枚あると分かる。

もしお好みの形の放射線状の光源が欲しい場合は、レンズの絞り羽根の枚数にも気をつけるようにすると良いだろう。絞り羽根が偶数の場合は放射状の線も同じ数、奇数の場合はその倍の放射線の数になることを、頭の片隅に入れておこう。