夜景撮影の際にレンズの絞りを絞ることで、光源が放射状の形になる事は前回の記事で述べた。絞れば絞る程、放射状の線は明確な形を取って長くなる。
夜景写真を彩る光の放射線の形状は、レンズによって形が異なる。これはレンズの絞り羽根の枚数が異なるからだ。レンズのカタログを見ると絞り羽根の枚数が掲載されているので、一度確認してみるのも良いだろう。
EF200mm F2.8L Ⅱ USMは8枚の絞り羽根が付いている。放射状の線も8本ある。
一方Otus1.4/85は9枚の絞り羽根だが18本ある。絞り羽根が奇数の場合は、2倍の放射線の数になる。これは刺々しすぎてヤヤうるさいかも知れない。奇数の絞り羽根を持つレンズは要注意だ。
Canon EF16-35mm F2.8L Ⅱ USMの放射状の光線は数えてみると、14本ある。今までの法則からいくと、絞り羽根は7枚あると推測できる。
もしお好みの形の放射線状の光源が欲しい場合は、レンズの絞り羽根の枚数にも気をつけるようにすると良いだろう。絞り羽根が偶数の場合は放射状の線も同じ数、奇数の場合はその倍の放射線の数になることを、頭の片隅に入れておこう。