カメラを始めた頃には気づかなかったが、撮影した写真によって、夜景のイリュミネーションの光源が丸かったり、放射状になったりすることがある。
光源が放射状になるのは、クロスフィルターを使っているからではない。カメラの設定によって、光源が丸みを帯びたり、棘の武器のように鋭い放射状にしたり出来るのだ。F値を絞ると、光源が鋭い放射状になる。
夜の街を眺めてみよう。無数の街頭やネオンが燦めいている。よく見ると光がうっすらとだが放射状に放たれている。目を細めて見てみよう。放射状がクッキリと見えるはずだ。これと同じ原理だ。絞り羽根を絞ると、光の放射状の形が強くなる。
光を放射状に写すことが出来れば、それだけでロマンティックな写真に仕上がること間違いなしだ。
光を放射状に写すためのカメラの設定方法
カメラの設定を見ていこう。こちらの写真はF2.8。光源が丸みを帯びている
こちらはF5.6。光源が放射状になった。
F11まで絞ると、光源がかなり鋭い放射状になる。開放から2段以上絞っているために、解像力も発揮され、全体的に綺麗に写っている。
夜間撮影で、F11まで絞ると、明るさを確保するために長時間露光で撮る必要があるので、手ブレ防止のため、三脚とリモートスイッチが必須となる。どちらにしても夜景の写真は全体をシャープに写すために大きく絞って撮るのがセオリーなので、三脚とリモートスイッチは忘れないようにしよう。