光源を放射状の形にしてロマンティックな写真を撮ろう

光源を放射状に写すことで、写真の印象がガラリと変わる。
光源を放射状に写すことで、写真の印象がガラリと変わる。

カメラを始めた頃には気づかなかったが、撮影した写真によって、夜景のイリュミネーションの光源が丸かったり、放射状になったりすることがある。

光源が放射状になるのは、クロスフィルターを使っているからではない。カメラの設定によって、光源が丸みを帯びたり、棘の武器のように鋭い放射状にしたり出来るのだ。F値を絞ると、光源が鋭い放射状になる。

夜の街を眺めてみよう。無数の街頭やネオンが燦めいている。よく見ると光がうっすらとだが放射状に放たれている。目を細めて見てみよう。放射状がクッキリと見えるはずだ。これと同じ原理だ。絞り羽根を絞ると、光の放射状の形が強くなる。

光を放射状に写すことが出来れば、それだけでロマンティックな写真に仕上がること間違いなしだ。

光を放射状に写すためのカメラの設定方法

カメラの設定を見ていこう。こちらの写真はF2.8。光源が丸みを帯びている

200mmのレンズで撮影。F値の設定はF2.8。
200mmのレンズで撮影。F値の設定はF2.8。

こちらはF5.6。光源が放射状になった。

F値の設定はF5.6。光が放射状になった。
F値の設定はF5.6。光が放射状になった。

F11まで絞ると、光源がかなり鋭い放射状になる。開放から2段以上絞っているために、解像力も発揮され、全体的に綺麗に写っている。

F11で撮影。放射状の光がF5.6で撮った写真よりも長く、強みが出た。
F11で撮影。放射状の光がF5.6で撮った写真よりも長く、強みが出た。

夜間撮影で、F11まで絞ると、明るさを確保するために長時間露光で撮る必要があるので、手ブレ防止のため、三脚とリモートスイッチが必須となる。どちらにしても夜景の写真は全体をシャープに写すために大きく絞って撮るのがセオリーなので、三脚とリモートスイッチは忘れないようにしよう。