大阪住之江の工業地帯にあるスタジオ、フィルムスペース クロノスに撮影に行ってきた。町工場をそのままスタジオに改装した感じの内装で、幾つかのセクションに別れており、和風だったり煉瓦風だったり、サイバー風だったり、白ホリゾントまできちんと設置されている。元町工場なので、何より広くて撮りやすい。
スモーク撮影も出来るという事で、撮影のラストに試してみることにした。冬の5時は既に外が暗く、当然スタジオ内は真っ暗。
スタッフさんが手伝ってくれたりもするが、その時は手近にいなかったので、自分たちでスモークを散らすことになった。
1回目のスモーク撮影も、そういえば町工場を改装した、今はなきスタジオパリッシュで撮影したのだった。あの時はただ炊くだけで、どのようにスモークを回せば良いのか分からなかったが、レイヤーの子が切りの中から出てくるような感じでという指示があったので、とりあえず煙を巻いて撮った。
2回目は普通の街中にあるスタジオだった。スモークを炊くことで背景のコンクリートを誤魔化して、ストロボとの相乗効果でライブステージ風に撮ることが出来たが、スモークが被写体の前方に舞ったりして、煙くて視界も見えなくて大変だったのを覚えている。
そこで今回は、被写体の後ろにスモークが行くように自分たちで巻いてみた。
巻いたのは良いが付けっぱなしにしていたので量が多い。アシスタントをしてくれたレイヤーさんもスモーク撮影は初めてなのか、どう煙を巻いたら良いのかいまいちよく分からないといった感じだった。
時間の経過と共に変化するスモークの形状を見極める
とりあえず次の二枚を見て貰おう。
1枚目はたくさんスモークが舞っている状態の時に撮った。2枚目の写真は、スモークが空気に溶けていく間際を狙って撮った。狙ったというよりも、煙が空気に溶けてなくなっていくので急いで撮ったという感じだ。
どちらの写真がレイヤーさんの好みに合うだろう。ジョジョは知っているが作品は一話も読んだことがない。主題歌はダンパによく通っていたので聴いたことがあるが、どういう話なのかイマイチ分からない。
イメージ的には二枚目の、申し訳程度のスモークの形がある方が、何か妖術か念力のようなものを出しているイメージがあって良いのではないかと思われる。そういえばスタンド使いがどうとか、スタンドを出す時のイメージでとか、以前に撮った時に言われた記憶がある。だとすれば二枚目の写真が近いのではないだろうか。
HDR風加工を施すと、スモークの形状がよりクッキリとして雰囲気が出る!
上の二枚をHDR風に加工してみた。ジョジョのイラスト風にガッツリ目に。
HDR風加工を施すことで、煙の形がより明確になり、写真の雰囲気も増した。ワンクリックで出来るハイダイナミックレンジ風加工の方法はプレミアム記事の方に掲載しているので、ご興味を持たれた方は購読して頂ければと思う。
スタッフさんも言っていたが、その日の空気の湿度によってスモークの舞い具合も異なるそうで(うろ覚えだが確かそんな話だったと思う)、様になる写真は撮れて一枚が良いところとも言っていた。
なるほど、それだけ難易度が高いスモーク撮影、挑戦しがいがある。スモーク撮影に嵌まってしまいそうだ。