3年ほど前にハリーポッター大型併せのコスプレ撮影を頼まれた時に、緑っぽい壁の背景を更に緑色にして撮影することは出来ないかとコスプレイヤーから頼まれたことがあった。
当時はまだストロボを使い始めて間もない頃で、アンブレラも使わずに小さなディフューザーを付けて撮影していたので、背景を緑にする方法も分からずに断念した記憶がある。
今ならどう撮っていただろう。おそらくストロボに緑のカラーフィルターを宛がい、被写体の背後に設置して壁を光らせていただろう。しかしそれでも壁全体が緑になるとは限らない。全体を緑にするにはストロボ2,3台は必要だろう。大変な出費だし、ストロボで壁を緑に色づけすると、どうしてもムラが出てしまう。
筆者自身もコスプレを嗜んでいるので、気が乗った時や急にコスプレしたくなった時などは、撮り合いする相手も探さずに、一人で機材と衣装を背負い込んで、イベント会場へ出かけて三脚を活用して自撮りしている。
そこでふと、背景全体を青い色にして撮りたくなった。あるアニメ作品のラストシーンを再現したかったのだが、会場のホールは広い上に天井も高く、ストロボ光があそこまで届くとは限らない。届いたとしてもストロボ一台ではすべての範囲を青くすることはまず不可能だろう。
そこで背景全体を青くする或る方法を思いついた。この方法を用いれば背景を青くすることが出来るが、一つだけ問題点がある。被写体のモデル、すなわちここでは筆者自身も青白く写ってしまうことだ。
アニメの再現をしようとすると、通常の肌の色で写したい。そこでもう一つトリックを用いることにした。
背景全体をムラのない綺麗な青にすることが出来た。
Photoshopで背景だけ青くすることも出来ないことはないが、それだと手間がかかりすぎるし、Photoshopで加工した不自然さが残る。Photoshopの力を借りずに現場の撮影だけで背景全体を青くして、更には被写体であるモデルは通常の色で撮る方法を今回のプレミアム記事では紹介したい。
今回紹介する方法は、夜景ポートレート撮影にも活躍する。ビルの照明が燦めく都会の夜景を背景にポートレートを撮影する場合、背景全体がオレンジっぽく写って、雰囲気がそがれてしまう。特に長時間露光で撮影すると背景のオレンジが目立ち明るい写真に見えてしまう。
この方法を用いれば、ビルの夜景が青っぽく写り、夜の雰囲気が保たれて、尚且つ被写体のモデルも青くならずに普通の色で撮ることが出来る。
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