同じスタジオブースで、いつもと違う撮り方で撮ってみる – レンズによる背景の写り方の差異

いつもと違う撮り方で。

突然ですが、皆さんは電子書籍をご利用になっておられるだろうか。

先日『宝石の国』併せをスタジオルールで撮影してきた。そういえばかなり以前に電子書籍で購入していたのを思い出して、事前に作品の雰囲気を掴んでおこうと、アプリを立ち上げスライドさせたら出てきた。

紙の本への回帰

10年くらい前から電子書籍は漫画や本が手軽に読めて便利だと頻繁に購入していたのだが、何時しか紙の書籍に戻ってしまった。

理由の1つとしては、電子書籍には所有権がなく閲覧権だけが付与されているという話がTwitterに流れてきたからだ。所有しているかと思っていたのだが、どうも違うらしい。

ということは所有欲が満たされない。それに電子書籍を提供しているサービスが終了してしまえば、セールで購入して溜め込んだたくさんの電子書籍が読めなくなってしまう。

このことに気づいてから、電子書籍を闇雲に買うのではなく、本当に読みたい本だけ買うようになった。もしくはAmazonのkindle unlimitedの無料キャンペーンを利用するまで電子書籍に対しては倹約家になった。

タブレット端末を使う事への不安

もう一つの理由は、タブレットの光が眩しくて、目に悪いのではないか、目が疲れやすいのではないかという懸念。これは紙のよさの再発見でもある。

タブレットから放たれる光、感覚としてそれほど意識はしていないが、目に対して眩しすぎないか。今は大丈夫でも将来的に視力が衰えるのが早くなるのではないか。緑内障になりはしないかなどの不安。設定で明るさを抑えれば暗くて見づらいようにも思える。対して紙は目に優しいように感じられる。

先日読売新聞にIT教育先進国のスウェーデンが、学校教育でタブレット端末から紙の教科書に回帰し、タブレット使用は極力最低限にするというような記事が載っていた。タブレット学習だと集中力が削がれたり、物を書き留めないから記憶に根付きにくいのだそうで、学力も下がっているという。故に紙の教科書に回帰したとのこと。読書とは余り関係ないような記事にも思えるが、紙の書籍で読んだ方が記憶に留まりやすいような気もする。加齢による脳の衰えのせいかもしれないが。

大型タブレットのメリットとデメリット

もちろんタブレットの良さもある。コスプレ撮影に臨み久々にiPadで漫画を読んだのだが、12.9インチの大画面は迫力がある。コミックスだと例えばジャンプだと付随的なセリフの字が小さすぎて、なんて書いてあるか読めないこともある(子供の頃は小さい文字もちゃんと読めていた気がする・・・)。こういう時タブレットなら文字がハッキリと見える。

しかしタブレットにも問題もある。12.9インチのタブレットは男でもやや重くて手に負担がかかる。片手で読み続けるのに少々疲れる。

その解決策として、iPad miniがある。小さくて軽い。迫力は12.9インチに劣るが、漫画も充分楽しく読めるし、コミックスとほぼ同じ大きさだが、文字が見えづらければピンチで拡大表示が出来るから問題ない。

電子書籍はタブレットやスマホが手元にあれば本棚から取りださなくても手軽に読めるから便利だ。久々に電子書籍の良さに触れた。

長々と電子書籍とタブレットについて語ってきたが、本題。冒頭の作例は度々訪れるスタジオルールの巨大なシャンデリアスペース。今回はいつもと少し違う撮り方をしてみた。これがレイヤーさんのお眼鏡に適うか、それともいつもみたいに撮って欲しいと言われるかは定かではないが、ワンパターンで撮るのも何だしなと思い、やってみた。この日の撮影を振り返っていく。(全文:2,700字)

  • いつもと違う方法で撮る
  • このF値に設定した理由
  • 焦点距離による背景の写り方の違い
  • シャンデリアの明るさをカメラの設定で決める

今回の撮影で使用したレンズ