コスプレイベントで写真を撮って貰ったのにデータが送られてこない原因と解決方法を探る

撮影データが送られてこない原因は、ダイレクトメッセージの設定にあり?

今回の記事では、コスプレイベントで写真を撮って貰って名刺も渡したのに、どういうわけかカメラマンから写真が送られてこない、また送ってくる人が少ない原因と解決方法について考察する。

カメラマンとしてもせっかく撮影したお写真をお手元にお送り出来ないのは心苦しいので、写真が送られてこないとお嘆きの方は参考にして頂きたい。

原因と解決策

解決方法から先に述べる。

撮影データが送られてこない原因として、データのお渡しに使われているX(旧Twitter)のダイレクトメッセージ(DM)の設定にある「メッセージリクエストを許可するアカウント」の項目が、「なし」か「認証済みアカウント」にチェックが入っている為と考えられる。

XのDMの設定項目。

「なし」の場合は、メールアイコンがそもそも表示されないので、DMが送れない。

「認証済みアカウント」の場合は、Xのプレミアムに有料加入している青バッジの着いたアカウントからしかメッセージを受け取れない。

そこで「全員」の項目にチェックを入れることで、誰からでもメッセージを受け取れる設定になる。

Xのメニューの「設定とサポート」(PC版は「もっと見る」)→「設定とプライバシー」→「プライバシーと安全」→「ダイレクトメッセージ」→「メッセージリクエストを許可するアカウント:」の「全員」の項目をチェックする。

普段煩わしいメッセージを受け取りたくないという場合は、イベント当日から数日間、メッセージの設定を上記のように変えると良いだろう。

もう一つの解決策

撮影したカメラマン側からの解決策をひとつ。

データを送りたい相手がこちらをフォローしていたら、上述したどのような設定になっていても、メッセージを送ることが出来る。

ならばこちらからフォローして、コスプレイヤーさんにフォローバックして貰えれば良い。

ただ、相手側が相互フォローを望んでいるだろうかという、喉につっかえた魚の小骨程度の心情の問題がある。野良でX上でデータをやりとりしても、フォローしてくれるレイヤーさんとそうでないレイヤーさんがいる実情を考慮すれば、フォローするのはやや気を遣う。

撮影データ受け渡し方法の実情

以下、本題からやや込み入った、コスプレイベントにおけるデータの受け渡し方法の実情を綴っていく。

コスプレイベントの「かみこす」や「アコスタ」でいわゆる「野良」でカメラをする事が度々ある。特定のコスプレイヤーさんに終日付き添ってコスプレイベントやスタジオなどで写真を撮るのではなく、イベントに遊びに来ているレイヤーさん達に声を掛けて写真を撮らせて貰う。このような活動方法を「野良」と言う。

その際に困ったことが1つある。撮影させて頂いたコスプレイヤーさんから名刺を頂くなり、X(旧Twitter)のアカウントの写真を撮らせて貰うなどして、後ほど撮影データをお渡しする際に、ダイレクトメッセージを送ろうとしても、送れないことがある。

そういえば、よく撮っている知り合いのレイヤーさんが、滅多にやらないのにその日はどういうわけか大型の同人誌即売会でコスプレして、コスプレゾーンで大勢のカメラマンに写真を撮って貰っていた。行列が出来ていたくらいだから、本人もよっぽど嬉しかったことだろう。

ところが後日聞いた話では、データを送ってくれたのは、たった1人だけだったという。

なぜなのか。

考えられる理由は2つある。

通常、コスプレイベントで面識のないカメラマンから写真が送られてくる方法は、X(Twitter)が大半を占める。調査したわけではないが、恐らく大半どころかXでしかお渡ししないのではないだろうか。かつて興隆を誇ったコスプレ専門SNS「コスプレイヤーズアーカイブ」はTwitterの登場ですっかり過疎化してしまったし、Instagramは棲み分けが出来ていて、写真をお渡ししたりカメラマンと繫がったりする場には用いられていない印象がある。

さて、旧Twitterがイーロン・マスクに買収され、様々な改革が成されたが、ドンドン使い勝手が悪くなってきた。先日も読売新聞の記事で、大量コピー投稿でインプレッション数を稼いで収入を得ている所謂インプレゾンビをしているパキスタン人がインタビューに応じていた。他にもXの投稿によると、インプレゾンビによる月数千円の稼ぎでも、地元では60万円くらいの価値があるんだとか。そりゃなくならないわけだ。

Twitter改悪でメッセージが自由に送りづらくなった

改悪の1つに、プレミアムに有料登録しないと特定の設定をしているアカウントにメッセージが送れない機能が追加された。

先述したように、設定の「メッセージリクエストを許可するアカウント」の一覧で「認証済みアカウント」にチェックが入っていると、無料アカウントユーザーはそのアカウントにメッセージを送れない仕様になっている。

メッセージを送ろうとしても、プレミアムに登録するよう促される。月1,000円だが、バズったツイートにインプレ目的のコピペ・リプライが大量にぶら下がって見たいコメントを見ようと無駄にスクロールする煩わしさが生じたり、怪しいURLがプロフィールに掲載されたスパムアカウントから毎日のようにフォローされてブロックする手間がかかる今の混沌としたXに、データを送りたいからといって月1,000円も払いたくない。年間12,000円である。

繰り返しになるが、解決方法は、Xのメニューの「設定とサポート」(PC版は「もっと見る」)から「設定とプライバシー」を選び、「プライバシーと安全」にアクセス。「ダイレクトメッセージ」を選んで、「メッセージリクエストを許可するアカウント:」の「全員」をチェックする。

ダイレクトメッセージのメールアイコンが表示されないのも、コスプレイヤーさん側がこの項目の「なし」にチェックを入れているからだ。普段から煩わしいメッセージが頻繁に届くから、「なし」に設定しているのかもしれない。