ライブステージ風のスタジオで必要なライティング機材

久々の大型併せ撮影。

ライブハウス風の写真が撮れる「スタジオ・ルクール」で、8人の大型併せを撮影してきた。場所はJR玉造駅から徒歩8分ほど。隣り合わせの大阪メトロ鶴見緑地線「玉造駅」も利用できるが、阪神本線「梅田駅」や阪神なんば線「西九条駅」から向かう場合は、JR環状線に乗り換えた方がその先乗り換えなしで済むので、JRを利用した。

最近何かと赴くことが多いスタジオルールの系列スタジオで、造りは前が出っぱった凸型のステージに、頭上には照明が備わっていて、本物に近いライブステージが再現されている。これと同じ造りのライブハウスで開催されていたオールナイトのアニソンDJイベントに、昔よく遊びに行っていた。ライブハウスの再現度の高さを目の前にして、どこか懐かしくなった。

これもまた昔、大阪住之江区の工業地帯に、スタジオ・クロノスというコスプレ向けPhotoスタジオがあった。廃工場を改装したスタジオで、その広さを生かした様々なコンセプトのブースが設置されていたが、そのうちの1つに今回のような凸型のライブハウス風のブースがあった。これだけのスタジオは関西ではなかなかお目にかかれないので貴重だったが、本格的にライブ風の併せを撮ることなく、2017年末に惜しまれつつ閉店してしまった。

よく一緒に撮影に行く長い付き合いのレイヤーさんと、「そういえばあそこでそういう写真撮ったなぁ、名前なんだっけ」という話になる事があり、どうしてもスタジオの名前が思い出せずに、その特徴だけで昔を懐かしむことがあるが、だいたいはスタジオ・クロノスの事である。

工場地区にあり、最寄り駅の大阪市営地下鉄(大阪メトロに改名前の時代)四つ橋線・北加賀屋駅から徒歩で向かうには少し交通量も多いし、橋も渡らなければならず歩きづらいイメージ。距離もあるので、タクシーを相乗りして向かっていたが、アクセスの悪さが良くなかったのか、はっきりとした理由は分からないが、ほどなくしてなくなってしまったのだった。

今回撮影したスタジオ・ルクールは大阪市街のど真ん中にあるのでアクセスが良い。系列のスタジオ・ルールと名前が似ているので、連絡用のLINEで見間違えててっきり西中島南方方面のスタジオでの撮影かと思ったが、玉造だった。

とりあえず無事スタジオの入っている雑居ビルに着いた。入ってすぐ右にスタジオ名が貼ってあるドアがあったのでノックしてみたが、誰も出てこない。よく耳を澄ますと、扉の内側から今回撮影する作品のキャラクターソングはほのかに聞こえてくる。ここで間違いないのだろうが、ノックの音が聞こえないのだろう、余り扉を強く叩くのもなんなので、LINEで到着した旨伝えて、しばらく待ってから再びノックしたが、やはり返事がない。どうしたものかとLINEの返事を待ちつつ、ふとスタジオの入っている雑居ビルの外に出てみると、壁に付いている扉がパッと開いて、コスプレしている眼鏡の女性が出てきた。え?そっち? こういう可笑しなシチュエーション、何かの動画で見たことがある。

無事スタジオの中に入れた。初めてのスタジオを観て高ぶったが、ステージを前にして自分の持ってきた機材のラインナップに不備が生じていたことに気づく。

一体何が起こったのか。今回は本格的なステージ風スタジオで撮る際に必要な機材について、以下の項目に沿いながら解説していく。(全文:3,000字)

  • 持参した機材の失敗
  • 適正なライティングを得る為の対処法
  • 8人に光を満遍なく当てるためのライティング機材
  • LEDライトを明るく撮るためのカメラの設定

今回の撮影で使用したレンズ