フルサイズミラーレス Canon EOS Rが登場! – 1DX & 5DsRユーザーから見たキヤノンのフルサイズミラーレス一眼

EOS R

キヤノンからフルサイズミラーレスEOS Rのカタログが郵送で届いたので、早速ペラペラとめくってみた。公式ウェブサイトで確認するのも良いが、こうして寝転がりながら大きいパンフレットで見るのも良い。せっかくなので1DXと5DsRを使用しているキヤノンユーザーとしてのファーストインプレッションを書き記していこうと思う。

Nikonのフルサイズミラーレス一眼Z6とZ7が正式発表になってから数日後に、キヤノンからもフルサイズミラーレスが発売されるというリークがあり(この手のリークがどのような意図で流されるのかはよく分からないが)、その翌日か翌々日くらいにキヤノンから正式発表となった。何とも電撃的だった。発売は10月頃。

キヤノンのフルサイズミラーレス一眼カメラは、Nikonとは異なり一台のみ。新たにRFマウントを実装し、それに伴いRFレンズを4本リリースするという。

RFマウントの内径は54mmで、EFマウントと同じ大きさ。Nikonはフルサイズミラーレスのマウント内径55mmで少し大きいが、キヤノンはEFマウントの大口径54mmを継承したことになる。RFマウントの採用により、レンズ設計に自由度が効くようになり、より高画質なレンズを開発することが可能になったという。またカメラとレンズの通信速度も大幅に向上とのこと。RFレンズの性能を最大限に引き出すためにショートバックフォーカスにする必要があり、その為にはミラーレス構造にすることが不可欠といった内容もカタログには記載されている。要は今までよりも高画質な写真が撮れるようになるという事だが、果たしてどれくらいの高画質なのかはサンプル写真を見てみなければ分からない。

そこでキヤノンの公式サイトから撮影サンプル写真をダウンロードして拡大表示させてみた。確かに美しい。しかし普段自分が撮影している被写体でないとその描写性能の違いが実感できない。実機を触ってみて初めて、これからEOS Rを購入して新規にRFレンズを買い足していくか、それとも現行のレンズシステムで行くかどうかの判断をすることになる。サンプル写真については後から詳しく見ていくことにする。

3030万画素のフルサイズCMOSセンサーとDIGIC8

キヤノン独自で開発・生産しているのが売りのセンサー。「フルサイズという大型センサーがRFレンズの美しい暈け味を最大限に引き出し」「豊かで滑らかな階調表現を可能にする広いダイナミックレンジも実現」とある。既存のハイスペックカメラを所有しているユーザーにとっては、このあたりが最も重要だ。要は今現在使っているカメラよりも階調性豊かに撮れるかどうか。

最新の映像エンジンDIGIC8との組み合わせで高感度撮影の性能も向上し、常用ISO感度40000を達成。ノイズも今までのカメラよりもより出にくくなっていることだろう。

連写性能は最高約8.0コマ/秒

ポートレートや風景写真などで使うワンショットAF時は最高8コマ/秒、スポーツなどの動き物を撮影する時に使うサーボAF時は最高5.0コマ/秒となっている。SDカードはUHSーⅡに対応しているので書き込み/読み込み速度は問題がなさそうだ。

EV−6の電子ビューファインダー(EVF)

夜間撮影や暗いスタジオ内での撮影でもピントが合いやすいということか。それよりも露出シミュレーション機能がどれくらいの明るさを確保してくれるかが気になる。パンフレットには通常の夜空と電子ビューファインダーを通してみた夜空の比較写真が英才されており、前者がほとんど暗闇なのに大使、後者は明るい星空の写真となっている。このパンフレットの比較画像を見る限りでは、かなり期待できるのではないだろうか。

瞳AF・タッチ&ドラッグAF・5655ポジションのAFフレーム選択可

ミラーレス一眼はピントが合わせやすいと良く聞くが、果たしてポートレートに有効な瞳AFや、ピントを合わせたい位置をiMacパソコンのTrackPadやスマホを操作する感覚で変えられるタッチ&ドラッグAFがどのくらいの精度なのか、どれほど使い勝手が良いのか、実用に耐えうるのかは実際にカメラを手に取っていつものように撮影してみないと分からない。

5655ポジションのAFフレーム選択が可能。初代フルサイズ機のEOS 5Dが9点のAFフレームで、1DXが61点のAFフレームが選択可能なことを考えると桁違いに多い。画面のほぼ隅々、細かいところにまでピントが合わせられそうだが、1DXでもAFフレームの移動によるピント合わせは特に苦慮していないので、どこまで利便性が向上するのかは実際に撮影してみないことには実感できない。

しかしこれらの機能を使うとなると、バッテリーの消費が結構早いように思われる。実際ミラーレス一眼のデメリットでTwitterなどでよく聞かれるのは、バッテリーの消費が早いこと。5DsRでもライブビューを使うことが多いのでバッテリーの減りの速さは実感しているが、EOS Rがどの程度の減りの速さなのか気になるところだ。

焦点距離最大1600mmでAFが可能

キヤノンのEXTENDER EF2×IIIを着けると、例えばF5.6が開放F値のCanon EF400mm F5.6L USMはAF機能が無効になり、マニュアルフォーカスのみになってしまう。カタログにはEF800mm F5.6L IS USMのレンズとEXTENDER EF2×IIIの写真が掲載されており、エクステンダーを装着してもAFが効くという事を謳い文句にしている。レンズによっては効かない場合もあると注意書きがあるので、EXTENDER EF2×IIIを装着した場合の各レンズのAF機能の有無についてはサイトの方で確認できるのだろう。

電子ビューファインダー(EVF)

一眼レフデジカメのユーザーには聞き慣れない言葉だが、ファインダー内に電子画像で映像が映るそうだ。要はコンデジの背面液晶画像がファインダー内にあるようなものだ。よく言われているのが電子であるが故に、工学ファインダーとは異なり、実際の被写体の動きと僅かな誤差が生じるという。これは瞬間を捉える必要のある鳥撮影や花びらや衣装を舞わせる連写が必要な撮影などでは致命的ではないかと思われるが、やはり実際に撮ってみたことがないので、このデメリットが撮影にどれほどの影響を与えるのかも未知数。1つ確かなのはバッテリーの減りの速さの一大要因でもある。

バリアングル液晶モニター

これは便利そうだ。上から撮る時などに、腕を伸ばしてタッチパネルでAFを合わせたいところに合わせられたら、撮影の労苦が減る。

受け継がれたEOSのデザイン

デザインに関しては良くあるミラーレス一眼の小さい名刺型というよりも、一眼レフデジカメとそう変わらない外観。ただボタンや液晶表示パネルなどの操作部分は凸凹感が削ぎ落とされたスタイリッシュなデザインになっており、今までのEOSとは異なる様相を呈している。ユーザーインターフェイスも異なるらしく、実機に触れた大御所カメラマンの話によると慣れるまで半日かかったとのこと。

eos r

新たにマルチファンクションバーがファインダーの右に設置されており、AF、ISO感度、ホワイトバランス、動画撮影、ピント確認、画像送り、機能ショートカットが操れる。このバーボタンに関しても、実際に触ってみないことには使い勝手が実感しづらい。

eos r

表示パネルは写真だけで見るとエントリー機のように小さいように見える。大きな表示パネルが好きな筆者としてはちょっと物足りないと思ったのだが、改めてみると正方形に近い形なので今現在使用しているカメラの表示パネルよりも大きい可能性がある。表示パネル、ケンウッドのCDプレイヤーのパンフレットを中学生の時に見てから、このアウトプットの部分には並々ならぬこだわりがあり、夢が詰まっているスペースという認識なので、オレンジや緑に黒字じゃなくて、黒に白字なのが残念だなぁという感想。まぁこれは個人のメカに対する美意識的な好みなのでスルーして貰えれば。

防塵防滴・20万ショットのシャッター耐用・USBによるバッテリー充電

通常フルサイズの5D系は耐用シャッター数が15万ショットだが、EOS Rは5万ショット多い20万ショットとなっている。

防塵防滴はいつも通りの解説。他のハイスペックカメラとそう変わらないのではないだろうか。ボディには強度が高くて軽量、電磁シールド効果や放熱性にも優れたマグネシウム合金を採用。この点も既に発売されているハイスペックカメラと変わりないものと思われる。しかしこうしてじっくりとカタログを見てみると、自分の使っているカメラが、高性能・高品質の塊で出来ているのだなと改めて気づかされる。落としたり極度に雨に濡らしたりしないよう大事に使わなくては。

USBバッテリー充電が出来るというのは、USB電源アダプターを使って、ごついバッテリーチャージャーがなくてもカメラに直接繋げば充電可能とのこと。バッテリーチャージャーと比べて充電の速さの面ではどうなのだろうか。撮影旅行の際はどちらを選んでも同じ大きさの荷物が1つ増える事になる。13,000円する別売りのUSB電源アダプターを買ってまで充電するメリットは掴みにくい。

CMOSの埃付着対策として電源オフ時にはシャッター幕が閉じる

これは大歓迎な性能。一眼レフデジカメでもレンズ交換時には油断していようがいまいが埃は入りがちで、桜撮影や花火撮影や紅葉撮影の折には清掃のために4,000円も支払わなければならないのは地味にお財布が傷むし、あんしんメンテに出したら出したで、カメラが帰ってくるまでに1〜2週間はかかり、シャッターチャンスを逃すことにもなる。実際昨年のことになるが、紅葉の時期が来る前に清掃に出したのだが、例年よりも紅葉の季節が早くなり、予定していた教徒の紅葉撮影巡りを縮小せざるを得なかった。果たしてこの機能がどこまで埃対策に有効かどうかもまだ未知数だが、ここまで自信を持ってパンフレットに記載しているしテストも積み重ねているだろうから、ミラーレスカメラの埃対策として真価を発揮してくれる事と期待している。

カメラ内手ブレ補正はなし

パンフレットを見ると、レンズ側では検知できない低周波の揺れを検知し補正することが可能で5段分の手ブレ補正を達成みたいなことが書いてあったので、てっきりキヤノンのミラーレスもカメラ内手ブレ補正機能を付加したのかと錯誤してしまった。この機能は今のところRF35mm F1.8 マクロ IS STMのみで可能とのこと。

ソニーやニコンのフルサイズミラーレスがカメラ内手ブレ補正機能が備わっているのに対し、キヤノンはカメラ内手ブレ補正を見送った。EFレンズだけでなくRFレンズでも自慢の手ブレ補正機能を備えたレンズを出してる所を見ると、イメージスタビライザー機能の価値をより高めるために、今後もキヤノンはカメラ内での手ブレ補正機能を付加することはないのではないかとも思われる。

1DXと5DsRユーザーから見たEOS Rは買いか

今現在1DXと5DsRを所有している。1DXは連写性能にも優れており、画質にも十分満足している。5DsRは高感度撮影に弱いが、5060万画素を誇る写真の大きさから主に風景写真の撮影に使用している。こちらも画質には満足している。

この2台のカメラを所有しているので、今回のフルサイズミラーレスはRFレンズの画質面での向上など魅力的ではあるが、購入までには至らない。画素数は事足りているし、今現在のメインのコスプレ撮影に3030万画素は大きすぎるような気がする。それにEFレンズのレンズ資産を使用するためにはマウントアダプタを購入する必要がある。アダプタをつけて撮影するのは面倒くさいし、EFレンズを使えるとは言え、より高画質であろうRFレンズにも俄然惹きつけられるので、更なる金銭面での負担を強いられることになりそうだ。それならあと2年待ってオリンピックイヤーにキヤノンが一眼レフであれミラーレスであれどのような機種をラインナップしてくるのか見届けてからでも遅くはないという想いもある。あと2年待てば更に高性能なカメラが出てくるのではないだろうか。

ミラーレスと言ってもソニーのように小型のカメラではなく、通常の一眼レフと同じような大きさなので、持ち運びの良さという意味では通常の一眼レフデジカメとは変わらないだろうが、スナップ写真を撮りに行ったり海外旅行に行く際には、これくらいの大きさのカメラはちょうど良いのかもしれない。

価格について

値段的には23〜24万円代と他のメーカーのフルサイズミラーレスと比べると安いが、RFレンズがそこそこ高くなっている。初心者向けのカメラと言うよりもミドルクラス、もしくはハイアマチュア向けのカメラのように思われる。

これからフルサイズ機を買うという人にはキヤノンの最新技術が詰まった魅力的な商品ではある。問題はRFレンズがやや高価であることと、レンズ資産であるEFレンズを使うためにはアダプタを取り付けなければならないという事だ。アダプタは4種類用意されており、NDフィルターの着いたアダプタもある。

Canon 5D Mark4 vs Canon EOS R スペック比較表

Canon 5Dmark4とEOS Rの性能比較
Canon 5Dmark4 Canon EOS R
外観 Canon 5DmarkⅣ EOS R
有効画素数 約3040万画素 約3030万画素
画像エンジン DIGIC6+ DIGIC8
ローパスフィルター
測光分割数 252 384
測距点 61点 最大5655ポジション
低輝度限界
(静止画)
EV-3 EV-6
連続撮影速度 約7コマ/秒 約8コマ/秒
常用ISO感度 100~32000(拡張:最小50・最大102400) 100~40000(拡張:最小50・最大102400)
記録画素数 6720×4480ピクセル 6720×4480ピクセル
モニター 3.2型TFT液晶モニター・約162万ドット 3.15型(3:2)TFT液晶モニター・約210万ドット
タッチパネル
DPRAW撮影
動画記録方式 4096×2160(4K):29.97p
1920×1080(Full HD):59.94p
1280×720(HD):119.9p
3840×2160(4K):29.97p
1920×1080(Full HD):59.94p
1280×720(HD):119.9p
スロット数 2 1
フリッカーレス
GPS機能 ×
wi-fi機能
記録媒体 コンパクトフラッシュカード/SDカード SDカード
重量 約890g 約660g
シャッター耐久 15万ショット 20万ショット

Canon 5D Mark4との比較

Nikonのフルサイズミラーレスでもそうだったが、スロットが1つしかないのは方々で不満の声が上がっている。データ消失などの失敗が許されない仕事として使う場合に、バックアップを保存しておくためのもう一つのカードスロットが必要という事だろう。

重量はやはり一眼レフデジカメと比べると200g程軽い。

価格面だと、5Dmark4が初値で40万円くらいだったのに対して、EOS Rは23〜24万円なので、アドバンテージがある。フルサイズ機としてみた場合、これからどちらを買うのが良いのかという事になるが、RFマウントのレンズが必要になってくるものの、レンズのラインナップが4本と少なく、レンズに割高感がある。EFレンズを使うにはマウントアダプタが必要となってくるがやや面倒な点は否めない。

しかしAFの精度を考慮に入れると、やはりF1.2のようなレンズを使う場合はAF精度の高いミラーレスに軍配が上がりそうだ。AFの合わせやすさ、ガチピンの決まりやすさは撮影を楽に、また愉しくする。マウントアダプタをつけた場合のEFレンズとの互換性も重視しているとのこと。F1.2のEFレンズでもピントは合いやすいだろうか。

5Dmark4が40万円。EOS Rが24万円。この価格差はミラーレスにしたことによるものなのだろうか。画質のクオリティはどちらが上なのかという事も気になるところだ。

単純に、デジタル一眼カメラシェアナンバー1のキヤノンが後発で世に送り出してきた新しいカメラを楽しむという目的でも良いだろう。嗚呼、金持ちの道楽だな。

初代Canon 5Dが30万円だったが、それと比べると性能面を遙かに凌ぎ、価格も安い。もし自分がこれから本格的に写真を始めたい、もしくはコンデジよりも綺麗に撮れるカメラを買いたいというラインに立った時に、果たして買うかどうかと問われると、RFレンズの価格が1つのハードルとして立ちはだかっている。そこで価格だけの価値があるレンズなのかどうか、キヤノンの公式サイトに掲載されている作例をつぶさに観察しながら印象を述べていきたい。

4本のRFレンズ群について

キヤノンの公式サイトにあるかクレンズの作例を見ながら印象を書き連ねていきたい。iMacの5K Retinaディスプレイなので、ブラウザで拡大表示させるとボヤッとした描写になってしまうので、ハードディスクにダウンロードして、Canon DPPで表示させた。

RF35mm F1.8 マクロ IS STM

メーカーの価格は75,000円(税別)と4本ラインナップされているRFレンズの中では一番安いレンズとなっている。ラグジャリーを表すLレンズでもないが、コンパクトなレンズながら綺麗な描写。

RF50mm F1.2L USM

F1.2のレンズと言えば、真っ先に同じ焦点距離のCanon EF50mm F1.2 USMが思い浮かぶ。開放F1.2から収差を抑えた優れた描写力を発揮するとのことだが、そのキャッチフレーズの通り作例も確かに美しい描写だ。透明感がある。価格は325,000円(税別)。値段を確認するまでてっきり15万円くらいかと思っていたが、2倍以上の価格となっている。Zeiss Otus1.4/55と同等の価格だ。しかし作例を見ると、Canon EF50mm F1.2 USMと比べると、やはりそれだけの描写性能はある。

RF28-70mm F2L USM

開放F値が2のズームレンズ。F2のズームレンズと言うだけでも驚きだが、値段にも驚く。42万円(税別)。EOS RとRFレンズを全部揃えたら100万円以上する。やはりカメラというのはお金持ちの趣味だなと痛感。まぁそんなにお金持ってなくても下位クラスのカメラやレンズなら購入することが出来るし、車と比べると経済的な趣味だとは思う。

作例の写真はISO感度12800の高感度撮影なので、描写性能がはかりがたい。暗めの部分にはノイズは乗っているが、明るく白い部分はノイズが見られない。12800でこの程度のノイズの乗りなら、良い方なんじゃないだろうか。レンズの性能というよりカメラの性能か。航空写真家のルーク・オザワ氏がISO10000でも綺麗というようなことをキヤノンの動画で言っていた。鑑賞にも堪えうるし、印刷すればノイズはそんなに目立たないのではないか。

RF24-105mm F4L IS USM

サーボAFで撮影のマウンテンバイクの写真。ピッタリとピントが合っている。動き物にも強いのだろうか。こればかりは実際撮ってみないことには分からない。

デジタルレンズオプティマイザを適用した風景写真もあるが、これは比較画像がないとどれくらい効果の差があるのか判別できない。しかし細かい建物の窓や車まで細緻に描写している。

キヤノンにある5DsRの作例とも目で比較してみたが、やはり最新のカメラなのか、EOS Rの方が若干綺麗な描写をしている感じがする。ただ自分で撮影した写真を見ると、こっちの方が細緻な描写力を発揮しているかなとも思える。余り大差はなさそうに見える。しかしポートレートの作例を見ると本当に瞳が綺麗に映っているから、欲しくなってくる。普段はコスプレをよく撮っていてソフトボックスを噛ませたストロボを光らせたり、カラコンの入った目を撮影しているので、西洋人のブルーの目を自然光で撮ったことがなく、描写力の優劣が判断しずらい。5DsRを所有しているので、3030万画素のフルサイズ機というのは別になくても良い。他のメーカーのフルサイズミラーレスカメラの攻勢(特にソニー)に対する橋頭堡のようなカメラの印象があるので、2年後にその橋頭堡からどのようなカメラが出てくるのか期待したい。筆者は1DXと5DsRに加えてOtusを持っているから今のカメラとレンズで満足だが、これから金に糸目をつけず本格的にカメラをやりたいという人には、良いカメラとレンズなのではないだろうか。近い将来、EFレンズは生産を終了してRFマウントのカメラとレンズに移行していくのか、それとも共存していくのかは未知数だ。