この日はおそ松さんのイラスト再現シーンで夜道を歩く六つ子を撮る予定だったのだが、イベントが午後6時までで、日の入りがちょうど午後6時頃だったので、明るい野外の中で夜のように撮る事となった。そのため完全に夜っぽくするには、カメラの設定とクリップオンストロボの出力の兼ね合いで限界があり、なかなかハードな撮影となった。
アンブレラをなるべく被写体に近づけなければ、暗い設定で撮るには光量が足りず、どうしてもストロボ光のハレーションが写り込んでしまう。綺麗に撮ろうと思えば、アンブレラをフレームから離さなければならない。
最終手段としては、フォトショップでトリミングするか、スタンプツールでハレーションを消してしまうことだろう。とはいうものの、アンブレラ+ストロボのハレーションも写真になかなか良い味を出すこともある。光の膜をモデルの前に作るので、肌が柔らかい質感で表現できる。
Profoto B1へのいざない
さて、野外でのクリップオンストロボ撮影では、光量が足りないといった難事に出くわすことが多い。昼間に日中シンクロや夜のように撮ろうと思えば尚更だ。
そこでお薦めなのが、プロフォトのB1。充電タイプのフラッシュで、コードいらずなのに、光量が大きくなんとクリップオンストロボの10倍の発光量を誇る。フル発光で200回、最低光量での発光で1万回も光らせることができ、重たいバッテリーを持って行く必要もない。
僕自身はまだ持っていないが、知り合いのカメラマンさんがこれとソフトボックスを使って、凄く良い写真をたくさん撮っている。
いつか欲しいと思うのだが、Otus1.4/28やサンニッパなど欲しいレンズもたくさんあるので、なかなか踏み出せない。レイヤーとカメラの両方をやっていると荷物の多さの面もハードルとなっている。
カメラオンリーで行くとすれば、プロフォトのB1は信頼性の高いライティング機材となるだろう。写真を撮る楽しみがより増えそうだ。
価格は30万と高めだが、これ1灯とソフトボックスがあれば、プロ級の写真が撮れること間違いなしだ。