スピードライトトランスミッターが、ストロボとは通信できるが、カメラとは通信できない症状の対処法

Canon スピードライトトランスミッター ST-E3-RT

スタジオに到着してライティング機材をセットし、いざ撮影という段になって、ストロボが光らなくなった。

Canon 1DX mark3のホットシューにスピードライトトランスミッターST-E3-RTを装着することで、ワイヤレス多灯ストロボが可能となるが、ストロボとは通信できているものの、シャッターボタンを押してもストロボが光らない。

過去にも同じ症状が出たことがあり、その際はトランスミッターをカメラから取り外して、再度装着したら、ストロボが光るようになった。

キッチリと填まっていなかったのが原因かと思い、今回も1度取り外して装着し直したが、ストロボは光らず。そこでトランスミッターの接触部を指でなぞって、再度装着したら、無事光るようになった。

なぜストロボが光らない症状が出たのか、検証してみたい。

可能性の低い原因から順に列挙していく。

原因1:トランスミッターの不具合。

このトランスミッターも2個目で既に4年以上使っている。雨の降る中で使っていたこともあるし、そろそろガタが来ているのではないか説。

しかしストロボとの通信はちゃんと出来ている。と思ったが、ごく希にストロボがトランスミッターと繫がらないことが近い過去にあった。そういうときは、トランスミッターやストロボの電源を1度切って、再度入れ直す。

原因2:カメラのホットシューの不具合。

Canon 1DX mark3のホットシューもしくは通信部分に何らかの不具合が生じているのではないか。堅牢性が自慢の1DX mark3だが、リモートスイッチをカメラに付けたままカワセミを追いかけていたら反応しなくなったし、購入当初からなぜかシャッターが連続して切れる事があるしで、どうも小さな不具合がチラホラ目立つように感じられる。

原因3:トランスミッターもしくはカメラのホットシューの接合部分の汚れ

トランスミッターの金属の接合部分を指で拭いたら通信できるようになった。しかしこんな剥き出しのデリケートな部分を指で拭いても良いものだろうか。

原因4:トランスミッターが奥までしっかりとハマっていなかった。

実験してみたが、トランスミッターをカメラのホットシューの奥まで差し込まず、少し手前で止めておいて固定することも可能。その状態でシャッターボタンを押すとストロボが光らない症状が再現できた。撮影現場では結構慌ただしい中で、きめ細やかなセッティングが疎かになる事もあるから、コレが原因ではないか。もしそうなら徒に不安がる必要もない。

カメラのレンズでもちゃんと填め込まずに警告が出ることがたまにある。今回のトランスミッターとカメラの接続の不具合でストロボが光らなかった症状について、原因の究明と1つの解決策を得た事で良しとしよう。