株式分割(かぶしきぶんかつ)

株式分割とは、株式を分割して、一株当たりの株価を下げ、流動性と値段の双方で投資家に買いやすくする施策のこと。ジャスダック市場では50万円以内で買えるように各企業に推奨しているので、株価が50万円を超えると、株式分割が行われる可能性が高くなる。また、最近では敵対的買収の防止策として株式分割を実施する企業もある。

株式分割をすると、分割後に新しい株券が口座に入ってくるまでに約50日を要するので、流通している株が一時的に少なくなる。

例えば、2分の1に分割すると、半分が流通しなくなる。10分の1の分割の場合、株券の9割が一時出来に流通しなくなる。そうすると、値段が下がって買いやすくなった上に株券が足りないので、買いが殺到して株価が釣り上がる。

2003年の新興市場は株式分割ブームで急騰した銘柄がたくさんあったが、2006年現在それらの銘柄は急落しているものが多い。

株券はいずれ全て電子化される予定。分割後はすぐに口座に入庫され、需給関係が保たれるので、株式分割の旨味のひとつはなくなる可能性がある。株式分割のもう一つの旨味は、一株当たりの配当金に変更がない場合には、実質増配になる点。

株式分割の例:

100万円の株価の銘柄Aを、1株所有している。

保有銘柄Aが2分割を実施。

株価は50万円になり、保有株数は2株になる。

関連語

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