「人の行く裏に道あり花の山」は、相場の世界で最も有名な格言。お花見で人が大勢いるところを避けて裏道を行くと、花がたくさん咲いている場所に出られたという例え話が由来。
相場の世界では人と同じ事をしていては、儲けることは出来ない。大きく売り込まれて総悲観になって誰もが買いたくないときに安く仕入れ、地合が良くなりドンドン株価が上がってまだまだ騰がると総楽観になって誰もが保有株を手放したくないときに売ると、投資は成功するという経験則に基づいた格言。
もちろん、保有している株が騰がってそろそろ利確しようかと皆が思っているときに、一人だけ淋しい裏の道を行って、粛々とホールドし続けることでも、上昇トレンドに乗っている株では成功することも出来る。
また、業績は良いけれど、注目度が低くて捨て置かれている地味で目立たない銘柄などは、まさに人の行く裏に道あり花の山。チャートや業績・将来性を良く吟味して安いときに仕込んでおけば、好業績を弾き出したときに、出来高が急激に増えて大きな花を見ることが出来るかも知れない。
もちろん大勢の波に乗ることも、相場では大切な事である。何の根拠も無しに天の邪鬼になると失敗してしまう。
類義語
総悲観は買い・総楽観は売り