上場ゴール

新規公開株(IPO)の銘柄が、市場に上場した後の直近の決算発表で赤字を出したことに対する、投資家の揶揄表現。上場して創業者その他役員が、自分たちの所有している株を市場で売却して大儲けするのが最終目標だったのかと株主に捉えられることから、この不名誉な表現が生まれた。

上場前のインタビューなどで自身の会社の将来性について大風呂敷を広げて経営者が強気の発言をしていたのに、上場後にいきなり赤字決算で、その後も赤字決算を出し続けていることに対する、個人投資家からの激しい怒りが、このシャレを利かせた言葉に込められている事を忘れてはならない。投資家は怒っている。

これら上場ゴールの上場企業は雑誌でも大きく特集され、日本証券所もIPOの選定基準を強めたとされている。株式を所有している創業者やその役員、主幹事の証券会社が、一般投資家の事を考慮に入れず、己の利益のみを追求した結果が、上場ゴールに結びついていると言われても致し方ない程、お粗末な顛末だった。

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