マルイから半期に一度の株主優待が届いた。
業績は2012年より右肩上がりで、配当性向も高く、増配を続けており、指標も良好だ。斜陽のイメージがある百貨店銘柄はアベノミクス以来、富裕層の高額商品購入や中国人の爆買い等をきっかけにインバウンド銘柄として驚くほどの上昇を演じて見せた。しかしここ最近は中国人の爆買いの威勢が弱まると共にインバウンド効果も薄まり、老舗百貨店の株価の下落が目立つ。そんな中、丸井の株価は高値を維持している。他の百貨店とは明暗を分けた感じだ。
今期から丸井の株主優待が変更となった。前回は割引カードで、半年10万円の購入額を上限に、10%の割引がきいた。今回は100株保有で実店舗で使えるクーポン券1000円と、ウェブクーポン1000円。期末の株主優待はそれらに加えて、1000円のエポスポイントが付与される。エポスゴールドカード・プラチナカード所有者は2倍の2000ポイント貰えるという仕様だ。
10万円買い物をすれば1万円の割引となる。例えば4万円のコートを買えば4000円の割引だ。それに比べると今期からの株主優待は実質目減りしたと感じられる。
しかし実際に丸井で半年に10万円の買い物をするかというと、そう高額な買い物ばかりもしていられない。高額商品を買う場合には前回の株主優待の方が魅力的だが、1万円前後の買い物をする場合は、割引率は変わらないし、5,000円前後の買い物なら、今回からの株主優待は割引率は高くなる。
それにOIOIには、マルオとマルコの7日間という全品10%セールキャンペーンを実店舗とウェブショップの両方で度々実施している。キャンペーンセールの時は株主優待との併用が効かないので、キャンペーン時に株主優待として貰った商品券やウェブクーポン、エポスポイントを併用すれば、今までよりも割引率の高い買い物が出来る。
そういえば丸井で商品を買うときは、だいたいマルオとマルコの7日間の期間がほとんどであった事を思い出した。ならば今回の株主優待の変更は好意的に受け止めても良いのではないだろうか。