春といえば桜、桜といえばお花見と、もう一つは桜撮影だ。桜を綺麗に撮るには少しコツがいる。今回は桜の写真の撮り方を紹介していきたい。既に桜の時期は過ぎたから次回こそはと思っている方も、これから桜の季節を迎えてカメラとレンズを磨いている方も、是非参考にして頂きたい。
順光で撮る
桜も綺麗にクッキリ写したいし、青い空も写したい。人物撮影においても求められる写真だ。桜の場合は人物撮影よりも簡単である。
順光で撮れば、ピンクの桜も青い空も両方綺麗に写せる。F値はF4以上からF11まで絞ると桜がよりクッキリと写る。
逆光で撮る
逆光、すなわち太陽を背後に桜を撮ると、写真全体に光が飽和してとてもフンワリとした写真になる。F2.2くらいの浅めの被写界深度で撮ると、よりフンワリとした桜の写真を撮ることが出来る。
暗めに撮る
桜に強い太陽の日射しが降り注いでいる時は、敢えて暗めの設定で撮ってみよう。薄暗闇の中で仄かなピンク色の桜が、妖艶な姿で写っていることだろう。暗めに撮るには、露出補正を使うか、カメラをマニュアルモードにした上でシャッタースピードを上げるか、F値を上げる。
超広角レンズで撮ってみよう
超広角レンズの激しい歪みを活かして、ダイナミックな桜の写真を狙ってみよう。
マクロレンズで撮ってみよう
マクロレンズで桜に思い切り寄って撮ってみよう。いつもと違った桜の姿を再発見できる。
望遠レンズで圧縮効果を狙って撮ってみよう
背景を引き寄せることで、桜を寄り際立たせることが出来る。ここでは緑の土手を圧縮効果で引き寄せて暈かして撮ってみた。
主題と副題のペアで撮ってみよう
上の作例は桜を主題に、副題として背景に川の滝を入れて対をなす表現を狙ってみた。次の作例は桜と教会を対比させた。
一枝の桜を撮る
千利休が豊臣秀吉を持てなした逸話にもあるように、一枝の桜だけを写してみよう。
利休は咲き誇っていた椿の花を一輪だけ残して摘み落として詫び寂の心で持てなしたが、桜の場合は一枝の先だけをフレームで切り取って、強調させてみよう。日の丸構図が有効だ。
水面に映った桜を撮る
川や湖など、水面に映った桜にピントを合わせて撮ってみよう。作例はないが三脚を使ってスローシャッターで撮ると、いつもとは違った幻想的な写真を撮れる。
夜桜も撮ってみよう
夜になると桜がライトアップされる名所もある。ISO感度を上げれば手持ちで撮れないこともないが、ノイズが物凄く出てせっかくの桜がノイズだらけで汚く写ることになるし、環境光が弱い名所では、ISO感度を上げてもほとんど写らないこともある。
やはり三脚を使って撮るのがベストだ。
ホワイトバランスを変えて撮ってみよう
ホワイトバランスやホワイトバランス微調整の機能を使って、ホワイトバランスを変えて撮ってみよう。桜の色が変わって面白い。詳しい方法は以下の記事で紹介している。
今年こそは!来年こそは!と思っている方は、是非このページをブックマークに保存して、撮影の際に役立てて頂ければ幸いである。