初めてのワンちゃん撮影! – ペットを可愛く撮るためのカメラの設定を探る

50mm, 絞り優先AE, 1/125秒, F5.6, ISO100, 1+2/3, trim
50mm, 絞り優先AE, 1/125秒, F5.6, ISO100, 1+2/3, trim

友達のワンちゃんを撮ってきた。ペットと飼い主が戯れる撮影は初めてだ。

さて、初めての飼い主とペットが戯れる撮影。どのように撮れば良いのか難しい。初心者に戻った気分。この日は動体撮影になるだろうなと、いつものマニュアルフォーカスのみのレンズは防湿庫に仕舞って、キヤノンのAFレンズを5本ラインナップ。

まず順光で撮るべきか、逆光で撮るべきか、F値は開放か中間くらいか思いっきり絞った方が良いのか、明るさはどれくらいが良いのか。

ワンちゃんを撮るときのカメラの設定

とりあえず全て試してみた。この日一番良い感じに撮れたなと思う写真から結論を導き出すと、

  • 単焦点レンズ
  • 焦点距離50mm
  • 絞り値 F3.2
  • 露出補正 +1.3
  • 太陽は順光の向きにあるが、木陰で日が直接当たらない場所。

犬という動物は結構奥行きが深い。だから浅い被写界深度の設定や背景を思いっきり暈かしたい感じで撮ると(すなわち被写体に近づいたり、焦点距離の長いレンズで撮ったり)、目だけにピントが合っていて他の部分は暈けているといった風になる。気にならなければそれでもいいのだが、見た目余りにも暈けすぎていると、せっかくの犬の可愛さが際立たない可能性もあるので、ある程度絞って撮ることにした。

50mm, 絞り優先AE, 1/200秒, F3.2, ISO100, 1+1/3, trim
50mm, 絞り優先AE, 1/200秒, F3.2, ISO100, 1+1/3, trim

まず犬と飼い主に寄って撮りたい。しかしピントは二人にシッカリと合わせたい。焦点距離50mmなら近づいても85mmよりは暈けない。二人ともピントがシッカリと合い、尚且つ背景の緑を暈かしてキラキラさせたかったので、F3.2というF値を選んだ。

二人ともピントが合っていて、犬の顔の部分も、フサフサした耳もシッカリと描写されている。解像感も良い。それでいて背景もシッカリと暈けてキラキラしている。被写体に近づいて撮ったのも良かったのだろう。

上述した露出補正の設定は余り気にしないでいただきたい。現場の明るさで、適正露出になるようにその都度設定して出てきた数値なので、場所によっては異なる数値になるだろう。初めのうちは野外という事もあり絞り優先AEで撮っていたが、後からマニュアルに変えた。

85mm, M, 1/250秒, F4.5, ISO100, trim
85mm, M, 1/250秒, F4.5, ISO100, trim

順光は犬はクッキリと写って良いが、人間の方が影がかかったり眩しかったりとどうも撮りにくい。というわけで順光のまま木陰に入って貰う事にした。人間の方に、木漏れ日がまだら模様に落ちていて良い雰囲気を醸し出している。

まずは1つの答えを導き出せた。ここから撮影経験を踏んでいけば更に理想的な犬と飼い主の撮影方法を見つけていくことが出来るだろう。