いよいよ二月に突入しフィールドに足を運ぶとふと気づくことは、あれだけ生い茂っていた木々がすっかり葉を落として丸裸になり見晴らしが良くなったことだ。その代わり新しい鳥などが飛んできて、枝に泊まっているのが目に付く。
赤い実をつけた木の近くにはメジロやツグミ、その他の鳥が入れ替わり立ち替わりでやって来る。メジロなどは嘴の先に赤い玉を咥えて喉の奥に呑み込む姿が見られる。ひときわ大きいふくよかなツグミの横顔、その可愛らしいつぶらな目はまるで付け睫毛で化粧しているかのように美しい。
さて、雌のカワセミを再びちょくちょく見かけるようになったのでフィールドに出来る限り毎日通っている。今回疑問に思ったのは、なぜカワセミは餌を採った後に水浴びをするのか。この点について考察していきたい。(全文:2,600字)