白飛び防止って大変だな、と最近痛感することが多い。衣装が白、ウィッグが黄色や水色、白ホリの背景が白。白飛びする要素が多いと、あれこれ悩むことになる。
何が難しいと言って、顔を白く明るく綺麗に撮りながら、白飛びを防ぐ事ほど難しいことはない。大半のレイヤーさんは明るくて白い肌に写してくれることを望む。カメラマンとしても、そのように撮った方が美しい写真が撮れるので、明るく撮る方法を好む。
白ホリゾントで撮影していると、毎回悩むのが、背景をストロボで飛ばすか、それとも飛ばさずに、若干グレーを残した感じで撮るかだ。
結論から言うと、背景を白で飛ばさない方が、被写体は白飛びしない。衣装がホワイトやオフホワイトの場合、また白飛びしやすい色のウィッグの場合、背景をストロボで飛ばすと、衣装やウィッグの縁が白飛びして仕舞いがちだ。光が回り込みすぎるのだろうか。
背景をストロボで飛ばさずグレーっぽくすると、白飛びせずに撮れる。モデルもクッキリと写っていて、まるでファッション雑誌の一幕のようだ。
背景を白で飛ばしてしまうと、ポートレート風に撮ろうとした場合に、被写体の顔ももっと明るくしなければ、背景と対照させた場合に映えないというのがある。しかし背景が灰色なら、そこまで明るくしなくても、対照的に被写体が充分明るく見えるから、白飛びしないカメラの設定で撮れる。
衣装やウィッグが黒系なら、背景をストロボで飛ばしても、白飛びは回避できるかもしれない。
モデルさんに感想を聞くと、白く飛ばした写真と飛ばさない写真、どちらも良いと言って頂けた。
白ホリで撮るときに白で飛ばすか、飛ばさないかは、もう少し試行錯誤した方が良さそうだ。