Lenstagに登録してレンズ泥棒と写真泥棒をノックアウト!

Lenstagはレンズの製造番号と写真を登録することで、盗難被害の回復の可能性を高めることが出来るサービス。
Lenstagはレンズの製造番号と写真を登録することで、盗難被害の回復の可能性を高めることが出来るサービス。

以前知り合いのアマチュアカメラマンから、一眼レフデジカメを肩から体の横に掛けていた人が、レンズだけ取り外されて盗まれたという話を聞いた。本人は全く気づかなかったそうだ。

他にも盗難の話はたびたび聞く。特にコスプレイヤーの聖地となっている某公園では、撮影に熱中している間にカートごと盗まれたという話を聞いたことがある。この話が注意喚起として出回ったために、以来某所でのロケでは常に警戒心を怠らないレイヤーが増えた。それでも荷物を一式残して、少し離れた場所での撮影に熱中しているレイヤーの一段を先日も見かけた。他人事ながらそんなんで大丈夫かよと心配になる。

国内とは別に、海外旅行でカメラやレンズの盗難に遭ったという話もインターネット上でよく耳にする。やはり治安の良い日本とは違い、海外では日本の治安の良さになれて脇が甘くなっている日本人を狙った盗難も多いのだろう。昔ケーブルテレビで様々なあくどい方法で海外旅行を楽しんでいる日本人からから物を盗んだりする手口を解説している番組が繰り返し放送されていたのを覚えている。

さてこのようにして国内や海外で実際にレンズを盗まれた場合、どのような対応が考えられるだろう。

  • 警察に被害届を出す
  • アメリカのイーベイや日本のヤフオクなどのオークションサイトをチェックする
  • コスプレイヤーズアーカイブやツイッターなどのSNSを使って被害報告を拡散して貰う

といった対応策が考えられる。

他にももう一つ便利なサービスがある。Lenstagにレンズを登録しておくという方法だ。

Lenstagにレンズの製造番号と写真を登録しておけば、盗難に遭ったレンズが第三者に売られた場合、その第三者がLenstagにレンズを登録しようとすると、盗難品であることが通知される。第三者が元の所有者に連絡を取り、レンズが元の持ち主の元に戻ってくるという仕組みだ。

上述したことは、実際にLenstagに登録していたユーザーがレンズを盗まれ、その後帰ってきたという事例である。

実はこのLenstag、盗難防止の他にも、自分の撮影した写真の無断使用を見つけるサービスも提供している。レンズ泥棒と写真泥棒の2種類の犯罪に対応しているサービスというわけだ。

LenstagはGoogleのエンジニアであるTrevor Sehrer氏が、睡眠を削り、夜の時間をつぎ込んで開発しているサービスとのこと。登録は無料で出来る。万が一の盗難のために利用してみては如何だろうか。もし全世界のカメラユーザーが機材を登録して、全世界の警察機関や保険会社、カメラ販売店、ネットオークションサービスがLenstagと連携すれば、泥棒は盗んだ機材を売る術をなくすし、盗難被害の回復は容易いことになりそうだ。今後もサービスの拡充が期待されている。

Lenstag