炊飯器の調子が悪いというので、これを機に高級炊飯器に買い換えてみるかとヤマダ電機に向かった。
以前から楽天マガジンのモノ系雑誌でタイガーのフラッグシップ炊飯器が何度か紹介されていて、ウォーキングのついでに家電量販店に入った際にも、黒い大きな炊飯器が誇らしげに陳列されていたので、使ってみたいという欲求がお米を炊くが如くフツフツと湧いていたのだった。
外食するのは撮影後のアフターくらいで、余り外で食べることがないので、毎日食べるご飯くらいは美味しく炊ける高級炊飯器にして、贅沢しても良いのではないかという考えもあった。
ヤマダウェブコムとヤマダ電機で検討
まずはヤマダウェブコムで値段を確認してみると93,000円。それがカートインで5,000円引きになるという。しかしながらお届けに3週間かかるとある。
ちょうどヤマダ電機のチラシが来て、決算セールで現金で10%値引きとか、「値札にこの表示がある当社指定の商品最大○○万円値引き」みたいなことが色々書いてあるし、実店舗に行けばすぐに手に入るのではないかと、重い腰を上げて赴いたわけだ。
で、行ってみると3週間待ちと言われた。店員さんの話によると、タイガーの炊飯器は外食のご飯、象印のはお家のご飯だそうだ。タイガーはパサパサしていて、象印のはモッチリという説明だっただろうか、正確には忘れたがそんな感じのことを言っていた。
外食のご飯と行ってもピンキリある。高級料亭のご飯とガストのご飯ならまた味も違うのでは無いかと思ったが、大きな釜で炊いているのと同じと言っていたら、そう大して変わらないのだろうか。
せっかく来たのだから、買って帰らない手はない。値段交渉でヤマダウェブコムの価格を出したら、7分ほど待たされた後に商談成立。
3月決算セール、最安値で買うのは難しい
さて購入したはいいが、翌日ヤマダウェブコムで商品を見ると、5,000円値引きされている。それから1,2週間後には更に5,000円値引き。少し待っていたら1万円安くで変えたのだ。最安値で買うのはなかなか難しい。
しかしながら2,3ヶ月くらい前は実勢価格14万円だったらしいから、88,000円で購入できてお得だったのではないか。
ところがこのレビューを書くにあたり、再度ヤマダウェブコムで商品を確認してみたら、2023年4月9日時点で73,978円まで値下げ、更にカートインで1万円値引きで、63,978円で購入できる。店舗受け取りなら2,000円クーポンも付いてくるから更にお得。購入価格から25,000円まで安くなるとは。実勢価格の半額以下。あと3週間買うのを我慢しておけば良かった。
前の炊飯器より美味しく炊けた
1週間経ってからヤマダ電機からiPhoneに電話があり、商品が届いたとのことで取りに行った。炊飯器にしては7kgもあるので店舗から駅まで15分ほどで辿り着く間、休み休み行かなければならなかった。普段10㎏15㎏の撮影機材を担いでいるが、こちらは手で持つしかないので、腕が疲れて仕方が無い。
キッチンに置いてみた。以前使っていた炊飯器よりも一回りも二回りも大きいが、何とか邪魔にならずに置けた。
早速炊いてみる。数十種類の米の銘柄に合わせた炊き方が出来るそうで、筆者の家では『コウノトリ育むお米』という但馬のコシヒカリを使っているので、コシヒカリでセット。
出来上がりを食してみたが、前の炊飯器よりも甘みがあるように感ぜられた。他のレビューによると余りご飯を食べなかった年寄りが何杯もおかわりするようになったと書いてあった。それだけ食べたら糖尿病にならないか。
あとご飯だけで行けるというレビューもあったが、まさにその通りだった。
一合料亭炊きの蓋も付いている。0.5合から1合炊くときは、お米の上にこの蓋をセットすると、美味しく炊ける。やってみたが確かに前の炊飯器や通常の炊き方よりも甘みがあって上手い。
果たして値段に見合うかどうか
問題は値段だ。前に使っていた炊飯器は15,000円。今回は88,000円。約6倍の値段。その価値はあるだろうか。確かに立派な釜で炊き上がったお米は美味しかったが、ちょっと首を傾げたくなる値段である。例えば3万円から5万円台の炊飯器で炊いたご飯とどれほどの違いがあるだろうかと、比較してみたくなる。そんな手間も金もないから、モノ系雑誌のレビューに頼らざるを得ない。タイガー100周年記念という触れ込みだったので、よっぽどメーカーの自信作なのだろうと買った面もある。
あと3週間待っていれば、63,000円台で買えたかと思うと、なんとも惜しいことをした。ちなみに前に使っていた炊飯器の故障は、タイマーがズレていただけで問題なくご飯は炊けたのだった。