バンダイナムコHD、高値圏で3000円の下値を維持できるか

バンダイナムコHDは今年の二月から長い上昇トレンドの最中にある。二度ほど大きく下落したことがあった。ひとつは決算発表の時だと記憶しているが、その大幅下落からも大きく株価はリバウンドして遂に3000円台が当たり前の様相を呈してきた。

しかし週末金曜日は、為替環境が良好で日経平均株価も好調な中、-70円(2.17%)の下落、3160円での終値を付けている。ここ最近は年初来高値を更新していたものの、これといった材料がなく利益確定売りに押された形だ。

同セクターのコナミは+205円高(5.39%)の上昇を演じた。「遊戯王デュエルリンクス」と「実況パワフルサッカー」のスマホゲームが配信され好調なことが好感されたようだ。国会でカジノ法案が審議中のこともあり、カジノ関連銘柄としても注目を集めている。

一方バンナムはというと、カジノ関連としては弱い感じがするし、スマホゲームは好調だが、業績全体に与えるインパクトは、スマホ新興株と比べると比率が低く、今のところ大きな上昇を演じるほどの威力はない。これといった材料がないに尽きる。

PERを見ると、コナミは約36倍、バンナムは約17.8倍と2倍以上の差があるが、コナミは既に4000円台の大台に乗せているのに比べて、バンナムの上昇の足は鈍い。投資家目線では、値動きの軽いコナミの方が投機的な銘柄としての旨みがあるのだろうか。

PERの低さを基準にバンナムを買ってみたが、これなら同じ時期の同じような株価の時にコナミの方を買っときゃ良かったと、往年のファミコンファンは臍を噛む思いだ。また妖怪ウォッチのような日本中の子供達の間で大流行するコンテンツが出て来ることを願ってやまない。