ニューヨークダウが前日比2,997ドル10セント安の歴史的大暴落! – コロナウイルス恐慌はいつ止むのか

コロナウイルスの影響で中止になった日本橋ストリートフェスタ。毎年全国から30万人が参加している。

コロナウイルスショックで世界中の株価の乱高下が激しい。連日のように下落していたニューヨーク・ダウジョーンズ工業平均株価は、ニューヨーク時間16日前日比2,997ドル10セント安という3,000ドル近い記録的暴落を演じるに至った。

原油の大幅下落で直接的な影響を受けるアメリカ産業の株価が2,000ドルクラスの大きな下げを何度も演じる中で、「アメリカがくしゃみをすれば日本が風邪を引く」の箴言通り、日経平均株価もここ連日大幅安を演じていたが、原油安に関しては日本は原油を輸入に頼っているというその産業構造上恩恵を被ることが多く、直接的な原因は中国人観光客の入国制限によるインバウンド効果の剥離の他に、政府の自粛要請による大規模イベントの中止、商業施設の営業時間の短縮もしくは休業、それに伴い自粛ムードが蔓延し人の移動が滞ることによる鉄道・外食・小売産業への業績悪化懸念の思惑が投資家マインドを冷え込ませ株価に悪影響を与えているものと思われる。

アメリカの株価は元々上がりすぎている印象があったが、コロナショックの自粛と経済活動低迷による原油需要の低下予想が原油安を生じさせたことでアメリカのニューヨークダウが暴落し、いつものように連鎖的に世界的株安を呼び込み、更にコロナショックによる実体経済の悪化の思惑が追い打ちを掛けるというドミノ式の悪循環が生じて一気に突き崩された感がある。一方で日経平均株価はニューヨークダウと比べると上げ幅が緩やかで、時には大幅下落を演じてきたこともあり、ここ1年ほどは20,000円台から24,000円台のボックス相場を形成していた。直近2,3ヶ月は東京オリンピックを控えた日本経済の先行きを楽観視した高止まりの傾向にあり、コロナ恐慌により隙を突かれて突き崩された感はあるが、前日比約600円安で17,000円台を割った今日は一時約500円高になり再び下げに転じるなど、乱高下を演じている。コロナウイルスの終息が読めないことから、この傾向はしばらくの間続くだろう。本日の日経平均株価の終値は、前日比9円49銭安の17,011円53銭。なんとか持ち堪えたといったところだが予断を許さない状況だ。

アベノミクスによる株価上昇が始まってから8年、その象徴的イベントとも言える東京オリンピックが間近に控えている中、ここに来て安倍政権は正念場を迎えている。この国難をどう乗り切りか全国民が見守る中でその手腕が試されている。

コロナウイルス恐慌後の個人的日記

1月29日にはコロナウイルスの報道がなされていた。大阪大国町にある窓がない密閉空間のコスプレアミューズメントスタジオビル「ハコスタジアム大阪」で12時から20時までマスクを着けながら撮影してから、アフターはどこに行こうかという話になり、当初は鳥貴族の予定だったのだが、コロナウイルスが流行の兆しが見せているときでもあるし、狭い密閉空間で、外国人観光客もいるかも知れない店に行くのに一抹の不安を覚えたので、そのまま8階のハコプラスで夕食を取ることになった。

この頃からマスクが不足しているという報道があり、翌日の31日に朝から神戸三宮の薬局を3件ほど回ってマスクを探したが、数十枚入りの筺のマスクは既に売り切れで単品しかないとのことだった。2店舗でまだマスクが売っていたので購入枚数制限に従い購入したが、グレーの洗って使えるマスクやピンクの小さなマスク、風邪を引いたときに着ける濡れたマスクしか残っていなかった。白色のマスクは無し。ドラッグストアのマツモトキヨシは結構混んでいて狭い店舗内にレジ待ちの行列が出来ていた。筆者の後ろに並んでいたのが中国人の中年女性2人で中国語を話していたのでそうだと分かった。

その後はいつものように映画館へ映画を観に行った。

2月7日頃になると、関西経済が打撃を受けているという報道が入った。

2月8日に、コロナウイルスによる日本人の死者が出たというニュースが入った。この頃になると外国人観光客がいなくなって京都嵐山が嘘のように空いているという話題がTwitterにあがった。

2月10日。始発で京都鞍馬寺から山道を抜けて貴船神社へ赴く。朝から昼にかけて雪が降っていた。早朝だったからか、元々人が少ないのか、それでも貴船神社には中国人か韓国人とおぼしき観光客がそこそこいて、全体的な観光客の数も話題になるほど少なくはなかった。

2月11日。早朝、大阪梅田に出てから車で4人搭乗で3時間ほど掛けて岡山に行きロケ撮影。岡山は3月17日現在もコロナウイルスの感染者が出ていない希有な県。

2月14日。朝から映画館へ。人の入りはまずます。

2月19日。3月15日開催予定の日本橋ストリートフェスタの中止を運営が発表。日本全国から30万人が大阪日本橋堺筋とオタロードの縦に平行して伸びる大小2本の道路に集まり密集空間が形成されるので当然の処置か。

2月22日。大阪のコスプレの聖地となっている広大な某公園でマスクを着けながらコスプレ撮影。アフターは西にある「くら寿司」へ。普段は中国人や韓国人が多い印象を受けるが、この日は日本人ばかりだった印象あり。

2月23日。朝一番に兵庫県立美術館へ「ゴッホ展」に赴く。やはり人気があるのか行列状態で館内も予想以上に混雑していた。ゾロゾロと並んで鑑賞していくような状態。マスクを着けている人が多かった。

2月25日。神戸北野町からポートタワーのある公園までゆるゆると歩きながらポートレート撮影。コロナウイルスによる観光客激減と騒がれている割りには人はそこそこしたし、KOBEのモニュメントがある海は人が多かった。

2月26日。朝から美容院へ向かうために神戸岡本の道を歩いていたら、ドラッグストアに角を曲がった先まで行列が出来ていた。「今日のマスクの入荷はありません」との店員の声と共に行列は散開。

2月27日。昼過ぎから神戸三宮にある中規模の映画館へ。人の入りはまずまず。

2月28日前後。マスクの次はトイレットペーパーが不足するという介護職員のデマにより、スーパーなどの店頭で買い物客らがトイレットペーパーやティッシュペーパーに殺到し買い占められるというオイルショックの再来。経産省などが騒動を鎮めるための注意喚起をサイトで発表。

3月1日前後。報道でコロナウイルスに感染しやすい密閉空間が俎上に上る。コロナウイルス対策で忙殺されている熊本市長がTwitterで「コロナのバカーーーーっ!!(涙)」と気分転換のツイート。39万人のファボがつく。

この頃から映画館に行くことに以前より不安を覚えるようになる。

3月4日には、某セブンイレブンで大容量タイプ60枚入りの筺で売られているマスクが16,900円で売られていたとTwitterで写真付きで話題になる。

3月10日、昼過ぎから神戸三宮の映画館へ。話題の『パラサイト』と猟奇的題材の映画『フリッツ・ホンカ』を観たが、コロナ恐慌のせいか、また前者はロングラン、後者は一般受けしない内容かつ最終日の為か、双方とも観客は少なめ。幾つかドラッグストアに寄ってみたが、マスクはどこも売り切れ状態。

3月11日 4人で車に乗り、2,3時間ほど掛けて奈良の山奥にある梅林へ。観光客はまばら。程よく空いている。

3月13日。コープの個人配達で定期的に購入しているトイレットペーパーは今回は配達されず。生産は問題ないが、流通が滞っているとのことで、トイレットペーパーの他にティッシュペーパー、トレイクリーナーが配達されなかった。注文が殺到しているらしい。ドラッグストアに一軒寄ったがマスクは入荷無し。トイレットペーパー・ティッシュペーパーなどは、どこの実店舗でも数量制限で潤沢に入荷していた。

3月15日 大阪のスタジオでコスプレ撮影。このスタジオも窓のない密閉状態でやや不安を覚える。

3月17日 大阪難波へ。人の多さはほぼいつも通りだが、アジア系外国人観光客は皆無のように思われる。

ここから先は今後の株価の展望分析と、全株式暴落状態の中で筆者が気になった各銘柄の分析を試みていきたい。(全文:6,900字)