信用売り・空売り(しんよううり・からうり)

信用売りとは、信用取引の一形態で、証券会社から借りた株を、市場で売る行為。空売りとも言う。

証券会社に株がない場合は、証券会社が大株主から株を借りて、投資家に渡す。制度信用取引で空売りした株は6ヶ月以内に買い戻さなければならないが、一般信用取引の場合は無期限で借りられる分、利息が高い。株を貸している大株主は賃借料を受け取れる旨味がある。

空売りを用いれば、100万円の株価の株を証券会社から1株借りて売り、90万円まで下がったところで買い戻して証券会社に返還すると、10万円の利鞘を稼ぐことが出来る。

また、現物で保有している株があり、悪材料が出て下がる予感がする場合に、現物と同じ枚数を売り建てておけば、下がった場合に現物株の損益は減るが、空売りした分の損益は増えるので、全体の損益が変わらず、リスクヘッジになる。これを繋ぎ売りという。

「買いは家まで、売りは命まで」という格言通り、信用取引の買いは、株価がゼロになれば、損失の拡大はそこで終わるが、信用取引の売りは、株価が天井知らずになった場合には、損害は無限大に近くなる。

対義語

信用買い