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集合写真の肌色調整の方法 – 異なる肌のトーンや色をどのように統一的になるよう表現するか

5人異なる肌の色と明るさをどのようにして統一的になるように調整するか。
5人異なる肌の色と明るさをどのようにして統一的になるように調整するか。

スタジオのピンクや黄色の壁を背景にして、アメリカ西海岸を彷彿とさせるパリピな小物類をたくさん飾り付けてコスプレ撮影をしてきた。カメラの背面液晶画面で見ると良い肌の発色をしていたのだが、いざパソコンに取り込んでみると、やや暖色の方に色が寄っている感があった。

RAW現像の段階で修正するのだが、果たしてこの肌色は修正しても良いのか悪いのか、パソコンに取り込んだ初期の色味の状態を神聖視しがちになる。撮って出し至上主義に似ている。

しかしどう見てもオレンジっぽい肌になってしまっているので、ホワイトバランス微調整やクリックホワイトバランスを使って試しに肌の色味を調整してみた。

最近はこれらの調整をしなくてもオートホワイトバランスで調整不要な理想的な肌の色を出してくれていたのだが、やはりピンクや黄色といった奇抜な色で、カラフルな飾り付けも施していたから、オートホワイトバランスに限界があったのだろうか。例えばカメラをオートホワイトバランスの設定にして、緑の草が地面に生い茂っている場所で座って撮ったら、肌の色がやや寒色に寄り不健康な肌になるのと同じように、今回は暖色に寄ったのかもしれない。

こういうシーンではオートホワイトバランスに頼らずに、反射率18%のグレーカードを使ってマニュアルでホワイトバランスを取った方が良いのかも知れない。既に買ってあるのだが書類の束に埋もれてしまっていてすっかりその存在を忘れていた。

暖色寄りだったので寒色寄りにホワイトバランス微調整で調整したら、良い感じの肌色に仕上がった。後は明るさを少し上げてみた。

冒頭の写真のRAW現像パラメータ。
冒頭の写真のRAW現像パラメータ。

Canonの純正RAW現像ソフトの1機能であるクリックホワイトバランスも試してみた。写真の中の灰色っぽい白色の部分をスポイドアイコンでクリックして調整してみて、手動と自動のホワイトバランス調整の色味を比較してみて、大体似たような色味になったので自信を得た。

彩度を+0.5上げているが、彩度を上げずに、ホワイトバランス微調整をほんの少し寒色寄りにしても、色合いは余り変わらないような気がする。

別のシーンで彩度を上げずにホワイトバランス微調整を寒色寄りに調整した写真は以下になる。

59mm | F9 | 1/100s |  ISO800
59mm | F9 | 1/100s | ISO800

併せの撮影となると、各コスプレイヤーの顔のトーンの違いが問題となる。明るい人も入れば暗い人もいて、トーンにより顔色も異なってくる。これをどの人も理想的な肌の色になるよう調整するのが難しいところで、ピンショットなら自由度が効くので理想に近づけやすいが、今回のように5人となると、5人5様の顔色なので、調整がなかなかに難渋する。

それに現場でのライティングの問題もある。やはり5人にきちんと均等に光を当てないと、余り光が当たっていない人の顔色は悪くなりがちだ。かといって明るく当てすぎるのもよろしくない。どうしても顔の明るさにばらつきがあると、全体を明るく持ち上げた際に明るい顔の人の肌が白飛びしてしまう。ストロボの光量設定を詰めて、試し撮りと睨みっ子しながら撮影する必要があるだろう。