後ろを思い切り暈かした写真を撮って欲しいと言われていた。前回撮影した時もシャープな写真よりも背景が暈けている写真画を好まれていたので、Otusを使って開放F1.4で撮影していった。
しかし今回はツーショットなので、開放F1.4で撮ると恐らくどちらかの目が暈けてしまう懸念がある。喩え二人を並列に並べて浅い被写界深度でピントが合うようにして貰っても、ポーズを変えた拍子にその並列が崩れてしまうことは容易に想像できる。
ベッドでのツーショット。二人の位置は前後している。これをF1.4の設定で、正面から55mmのレンズで撮ると、どうしても後ろの子が暈けてしまう。そこでF4まで上げてみる。そして脚立に乗り、上から撮る。
女の子を撮る時は上から撮ったら喜ばれる。顔が小さく見える。顎がシュッとする。そしてツーショットの時に上から撮ると、二人にピントが合いやすくなる。
ピントは面で合うとイメージする。その面が上から撮ることで斜めになる。フィギュアが似たいあれば前後に並べてみて欲しい。フィギュアの前で腕を垂直に置く。腕はピントが合う面。垂直の腕を斜めに倒してみる。前と後ろにピントが合う事が分かる。
F4まで絞った。なんだか絞って撮った方が綺麗に撮れる気がしたのだ。F1.4で撮れば背景は暈ける。しかしピントが合っている目以外の部分も、たとえば衣装が暈ける。それに全体的に解像感がやや弱い。衣装が暈ければ更にボンヤリとした写真になる。
F4まで絞って撮れば、顔も衣装もクッキリと写る。それが綺麗だと感じる。背景を思い切り暈かした綺麗な写真とはまた違った美しさがそこにはある。それにパンフォーカス風のイラストっぽく撮れる。
55mmでF4、背景はこれくらい暈ける。これなら背景が暈けている写真と言っても差し支えないのではないだろうか。
瞳も綺麗。三つの光源で二人を包み込むようにして撮った。下からのストロボが効いている。
背景はピンクのカラーフィルターを着けたストロボを光らせた。算法をストロボ光で囲み、更に背景をストロボで光らせて色づけするなら、カメラは暗い設定で。その方が明るくなりすぎず、背景のピンクが映える。明るさが足りないようなら、ISO感度を上げて対応する。