このところ37度を超える夏の暑さで蒸し暑い。夏ってこんなに暑かったっけ? りんくう公園に撮影に行った日は夏が到来する前の6月末で、ここ数日の暑さと比べるとまだマシな方だったが、それでも海という事もあり、半日撮影していると顔や腕が真っ赤に焼けてしまっていた。真っ赤だった腕は今、ほどよい茶色に染まっている。
エモい写真を撮って欲しいという事で、具体的にどのような色合いが良いか聞くと冷たいイメージが良いという話だった。色温度を3200Kに指定して、更にピクチャースタイルの設定から彩度をー4下げる。背景には海とコンクリの突堤。舞台は揃っている。
キャラクターが見たところワーカホリックで病んでいるイメージがあり、性格はネガティヴとのこと。目の下には仕事しすぎなのか隈がある。
望遠レンズCanon EF200mm F2.8L II USMをつけて、最初は遠くから狙い、徐々に近づいていきながら撮影していく。レフ板は写り込むし海からの風が強く危ないので当然なしで。徐々に徐々に近づいて、最後は真正面から近づいて撮影していく。そしてアップの写真。
F値は3.2。ほんの少し絞った。ピントが合いやすいようにとのお祈りも込めて。ISO感度は200。ワイシャツを着ていたし、空も写すので、念のために高輝度側・階調優先をオンにしたので、最低ISO感度が200になった。この設定だと、この日は良く晴れていたのでシャッタースピードは最高速度の1/8000秒や1/5000秒にする必要がある。
写真を見せたら、とても気に入って貰えた。遠くで待機していた乱ちゃんもその写真を見て同じように撮って欲しいという事で、交代して同じ手順で撮っていった。とても良い。こういうのが撮りたかった。
エモいエモいと書いたが、そういえば撮影当日はエモい感じに撮って欲しいと言われたかどうか、今振り返ってみてちょっと記憶があやふやだ。Twitterでもエモいと言われた記憶があるが、TLを辿ってみるとエモいの一言もなかった。別の人の写真だったかも知れないし記憶違いかも知れない。
ところでエモいとはどういう意味か。例の直感的な女子高生言葉だろうか。情感溢れると訳してみたが、どうもそのような言葉では収まりきらない豊饒なイメージが【エモい】には含まれている気がしてならない。これも【をかし】と似通ったところがある。省略の美学とでも言おうか、短くてシンプル故に受け手の側にも様々な感情を呼び起こさせてくれる。