カワセミ写真ISO感度比較! – ISO感度の違いによるノイズの乗りや階調の違いを検証する

この写真のISO感度は?

カワセミを撮るときは、枝に泊まっているときと、水面に飛び込んで餌を捕らえるときの2種類がある。この2種類の撮り方に従ってカメラの設定を素早く変えるわけであるが、時には設定を変えるのを忘れたりすることもあり、連写で撮っていたのをワンショットで撮ろうとしたときに高感度で撮っていて「しまった!」と後悔することもしばしば。

カワセミの羽はきめ細やかな描写が要求されるので、欲を言えば余り高感度では撮りたくない。しかし連写で撮るときはカワセミの俊敏な姿を止めて撮るためにシャッタースピードを1/3200秒〜1/5000秒と超高速にしているので、明るさが足りず、どうしてもISO感度を千或いは万単位の数値に設定しなければならなくなる。特に曇りの日などは万単位に設定することがほとんどだ。

晴れの日にカワセミを撮るのと曇りの日に撮るのとで、どちらがより綺麗に撮れるかという問題は、個人の感性の問題でもあるので断定するのは難しい。筆者は晴れているときに撮った方がクッキリ明瞭に写るから好きなのだが、晴れていると陰影が付くとかテカりすぎるとか言う人もいる。曇っていると光がフラットなので余計な演出がなくカワセミのありのままの姿を(そんなものがあればの話だが)捉えることが出来る。

曇りの日には三脚は当然として、更にスローシャッターで撮る。しかしスローシャッターはブレが気になるし、咄嗟に撮影したいとき、三脚を準備できていないときには手持ちで撮りたいときもあるだろう。鳥のシャッターチャンスは鳥と同じで逃げやすい。

故に躊躇うことなく高感度撮影で撮ることになるが、やはりカワセミの階調描写がどの程度保たれるのかが気になる。

そこで今回の記事では、カワセミ撮影における低感度と高感度の画質の違いについて比較検証していきたい。(全文:2,500字)

今回の撮影で使用した機材

ホビーズ フォトサイトシリーズ Kingfisher(キングフィッシャー)2