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夙川 – まほろば探訪 第49回

夙川の夜桜。松と桜の取り合わせがこの辺り一帯の景観を象徴している。
夙川の夜桜。松と桜の取り合わせがこの辺り一帯の景観を象徴している。

夙川は地元と言えるかどうか。記憶の中では市の境界線の微妙な場所にあるはずで、どういうわけか夙川は芦屋市のイメージがあるのだが、確か西宮市に属していたはずだ。地図で確認してみたら、境界線からそこそこ離れたところにあった。てっきり川自体が市の境界線になっているかと思っていた。

松の景色と川の流れが風光明媚な夙川。京アニの「涼宮ハルヒの憂鬱」にも出てきて聖地となっている。しかしやや見慣れている方の身としては、あまりパッとしない場所をなぜ選んだのだろうとも思う。

明媚ではあるが、やや自然体過ぎて、松なども自由に伸び、雑草なども生い茂り、川幅は狭く、何かと景色が窮屈で薄暗いイメージがある。隣接する芦屋市に流れる開放的な芦屋川と比べると、西宮の奥の方まで伸びる夙川はどうも暗い。

しかし桜の時期になると、これがとても綺麗に咲き誇り、パッと明るくなる。今年は10日ほど開花が早かったので散るのも早かった。

4月の桜の咲く頃には家族でタクシーに乗って歯医者に行くのが習慣なのだけれど、夙川の前を通るときに運転手さんが、「いつも仕事で通りかかるんですけど、私らなんかは仕事のついでに夙川で花見してますよ。車で通るときもちょっと見ただけで気分が変わりますよ。来年は桜の時期に来ましょう!」ととてもハイテンションだった。国道2号線の車窓から見えた夙川はすでに緑豊かに息吹いていた。

今年の3月末にに大阪城の夜桜ライトアップを撮った帰りに寄っていったが、桜は満開だったもののやはり鬱蒼としていて、街灯は灯っていても薄暗く、歩くと砂埃が立つ。

夜なので鬱蒼としたイメージだが、昼間は多分明るい。
夜なので鬱蒼としたイメージだが、昼間は多分明るい。
夙川のリフレクション。この川は風景をよく反射する。
夙川のリフレクション。この川は風景をよく反射する。

昼の夙川の写真は行く時間が取れなくて撮らなかったのだが、そういえば5年前に夙川でポートレートを撮った際に桜も撮影していた事を思い出し、その頃のデータを見通してみると、川の水面にモデルが綺麗にリフレクションしている写真もあった。掲載したいが、その写真はモデルから承諾を得ていないので割愛させて頂く。

2013年3月末頃の夙川。天気はあまり良くなかった。
2013年3月末頃の夙川。天気はあまり良くなかった。
夙川の桜。Canon 5Dで撮影。
夙川の桜。Canon 5Dで撮影。
アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」にも出てきた夙川の遊歩道。
アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」にも出てきた夙川の遊歩道。

松と桜。まさに西宮〜芦屋らしい景色だ。昼間にゆっくりと訪れたいが、きっと花見客で混雑していることだろう。また来年の桜が咲くまで楽しみにとっておこう。