ストロボ(スピードライト)とカメラの設定の関係で、以前から疑問に思っていてなかなか検証することが出来なかった事について、年末が暇なこともあり実証実験してみた。
通常は写真の明るさ(露出)を決める三大要素であるF値、シャッタースピード、ISO感度、この3つの設定を変えることで明るく取ったり暗く撮ったりと、写真の明るさを変える事が出来る。
しかしここにストロボ光が足されると少々ややこしいことになる。F値やISO感度を上下させれば、ストロボ光の明るさ、厳密に言うとストロボ光が当たっている部分の明るさも同様に上下するが、シャッタースピードを変えてもストロボ光の明るさは変わらない。ここで言うシャッタースピードの範囲について、おそらくカメラユーザーが想定している或いは欲している事として言い換えると、シャッタースピードを遅くすればストロボ光を明るくすることが出来る、厳密に言うとストロボ光が当たっている被写体を明るくすることが出来るのではないかという期待についての事だが、シャッタースピードを遅くしても、ストロボ光が当たっている部分の明るさは変わらない。
しかし以前撮影した折には、スローシャッターにするとストロボ光が当たっている部分も明るくなることがあった。
今回はこの点について実証実験を試みて答えを導き出したので、紹介していきたい。(全文:6,500字)