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ストロボやLEDライトがなくても天井の照明を生かして綺麗に撮る方法! ー コスプレ撮影を始めた頃の原点に立ち返る

インテックス大阪のこみトレでは、この天井のライトがアイキャッチ代わりになるかも?
インテックス大阪のこみトレでは、この天井のライトがアイキャッチ代わりになるかも?

インテックス大阪で開催されるこみトレに久しぶりにお出かけする際に、過去に撮影したこみトレのコスプレ写真を外付けハードディスクから引っ張り出してきたのだが、その当時はデジタル一眼カメラで史上初となるフルサイズ機のCanon 5DとCanon EF24-70mm F2.8L USMのコンビで撮影していた。

ストロボはまだ所有しておらず、ストロボで撮り始めるのはコスプレ撮影をシェアスタジオなどで本格的に撮影するようになってからで、こみトレなどの同人誌即売会イベントやコスプレを撮り始めた初期の頃はストロボやLEDライトは使用していなかった。

こみトレの過去の写真を漁っていたついでに、コスプレを撮り始めた頃の写真も見てみるかと引っ張り出してきたら、ストロボを使っていないのに思いのほか綺麗な肌で撮れている。被写体であるコスプレイヤー諸氏が10代・20代で若いというのもあるのだろう。後はメイクがしっかりとしているというのもあるのだろうが、ストロボなし、厳密に言えばソフトボックスやアンブレラで透過なりバウンスなりさせたストロボ光で撮影していなくても、ここまで綺麗に撮れるのかと我がことながらビックリした。

そうなると当時使用していたカメラやレンズ機材に自然と目が行く。Canon 5Dはフルサイズ機だが高感度撮影ではノイズが出る。と思っていたのだが、ISO感度1600で撮った写真もよく見るとノイズが見えるが、これを例えばTwitterやブログなどで、長辺1000ピクセル当たりで掲載(Retinaディスプレイの場合は物理ピクセルは2000ピクセル・論理ピクセルは1000ピクセル)する分にはノイズは目立たない。

RAWで撮影した写真もあれば恐らく記録メディアの容量が気になったのだろうか、途中からJPEGに切り替えて撮影した写真もあり、今から思うと何でRAWで撮っておかなかったんだろう、室内撮影で自然光も中途半端な入り具合で蛍光灯の影響も受けているから、RAWで撮れば8年10年経って人物撮影におけるRAW現像のなんたるかを会得できた今、ある程度は肌の色を理想的に調整できたかも知れないと悔やまれてならなかったが、インテックス大阪で自然光なしで、上からの照明で撮った写真の肌を理想的な色に調整するのはなかなか難しかった。これはやはり照明の演色性の問題なのだろうか。案外演色性の良い照明を使ってはいそうではあるが。

とはいうものの、どういうわけか綺麗な肌の色に撮れている写真もある。自然光が入ってきていたのか、やはり演色性の良い照明を使っているのか、しかし天井からの照明なので、コスプレイヤーを正面から撮ると、上からの光で顔に強い影が落ちる。ではそんなに影が落ちていない写真はどういったものかというと、座って貰って、カメラに向かって斜め上の角度に顔を上げて貰っている写真だ。これなどは上からの照明が当たるから、肌が綺麗に撮れる。要は光源のある方に顔を少し向けて貰うと、天井の照明のアイキャッチも入るし、肌もそこそこ綺麗に写る。正面から撮影した写真でも影がそんなに落ちておらず綺麗に撮れている写真にはアイキャッチが入っているので、天井の真上ではなく遠くの方にある光源がうまいこと肌を照らしてくれていたという事だろう。ツーショットの正面からの写真でも、アイキャッチの入っていない左のこの顔には影が落ちているが、アイキャッチの入っている右の子の顔は明るいし影もそんなに落ちていない(2011/09/04 file4271)。環境光のみで撮影する時は、アイキャッチの有無を確認することも有効なようだ。

自然光が横から入っている写真もあった。これはどの場所だったか、2012年になると会場も4・5号館に変わった記憶があるのだが、横から大きな光が入っている。5DでISO感度1600で撮影した写真だが、先ほどの自然光なしのISO感度1600の写真と比べると、自然光の当たっている肌はノイズが見えない反面、やや暗い部分には若干のノイズが確認できる(12/06/03 file7453)。高感度でも自然光の当たった明るい写真はノイズが見えない。自然光の入らない他の写真でも確認してみたが、やはり明るく撮れた写真はISO感度1600でもノイズが気にならないほどの高い描写力だった。ノイズがないに等しい。ただしどの写真も輝度ノイズ緩和は最高20に対して7、色ノイズ緩和は同じく4.2であることは注記しておく(12/09/02 file8489)。しかし同じISO高感度で同じノイズ処理の量でも、これ程ノイズの乗りに違いが出てくるのだから、やはり撮影環境の悪い場所ではその場にある光源を探して利用することは、綺麗な写真を撮るためのセオリーであろう。

ハコスタジアム大阪でストロボやLEDライトを使わずに撮った写真を振り返る

こみトレから打って変わって、ハコスタジアム大阪で撮影した写真を見ていく。ハコアム大阪は自然光が入るスペースがほとんどない。エスカレーターのコーナーくらいだろう。まずはその写真から見ていくが、やはり自然光のある方に向いて貰って撮影した写真は、肌の色が自然で美しい。当時コスプレイヤー側の要望だったかどうか忘れたが、色温度の変更により冷たい色の処理になっていたが、オートホワイトバランスに戻したら、綺麗で自然な肌の色になった。

白ホリゾントは自然光は入らない、照明のみの光源となっているが、こちらも綺麗に写っている。白ホリで綺麗に撮るのは難しいとよく言われているが、恐らく蛍光灯のフリッカー現象で、撮影毎に蛍光灯のチラつきの瞬間が写ってしまい、黄ばんだ色になったり写真の一部が薄暗くなったりするのが難しいのだろう。シャッタースピード1/100秒より遅い設定にすれば、このようなフリッカー現象は防げる。

では肌を綺麗に撮る面ではどうかというと、ストロボやLEDなしでも綺麗に撮れている。特に寝転がって横を向いて貰った写真はどういうわけかストロボでも炊いたかのような白い肌に撮れている。床の位置に照明はないが、白い床が天井の照明を綺麗に跳ね返してレフ板代わりになっているからだろうか。

サイバースペース。ここは黒一面の壁にLEDライトが埋め込まれているが、やはり照明のある上を向いて貰って撮った写真は肌が恐ろしいほどに綺麗に撮れている。こういう黒い場所ではストロボを使って撮ると逆に難しかったりする。なぜかというとストロボ光が背景にまで届いてしまい、漆黒の黒に撮りたいところが、中途半端に明るくなってしまうからだ。ソフトボックスにグリッドを着けたとしてもなかなか難しいスペースである。

しばらくしてからコスプレ撮影にLEDライトを用いるようになった。コスプレイヤーは当時に気に入って貰えたような記憶があるが、どうもLEDライトを使うと自然な感じがしなくなる。キラキラのアイドルステージのような暗い場所で、下からの光源と真上からの自然光が入るような場所では有効だし、ストロボを使った方が綺麗に撮れるのだが、その他の場所では、どうも自然な描写が損なわれてしまう様に感じた。これならLEDなしでスタジオの天井からの照明をなんとか美味く利用するか、ソフトボックスやアンブレラにストロボを取り付けて撮影した方が綺麗だ。

LEDライトの難点はストロボほどには光量を自由に変更できないので、ストロボと比べると絵作りに幅が出来てしまう点だ。またストロボと比べて光量も弱い。後は演色性の問題も気になる。ダンススタジオで踊ってみたを撮った際に、動画撮影に使っていたLEDライトでスチール写真も撮影したが、肌の色がいつもよりも綺麗に出なかった。LEDライトの演色性が悪いのか、LEDライトの光量が弱くてスタジオの照明の方の影響を大きく受けたのか、いずれかの理由だろう。

3000円から12000円くらいで購入できるので、純正のストロボよりは安いが中華製のストロボと比べると割高なので、コストパフォーマンスの面から、LEDライトを使うくらいなら中華製のストロボを使った方が良い。

またLEDライトを一灯で撮った写真は、カメラの設定をスタジオの照明に頼らない暗めの設定にしていると、どうしても顔の片方に陰影が出てしまい、顔全体が明るくならないという落とし穴がある。これならスタジオの天井の照明だけで撮った方が良いという事にもなる。そこがLEDライトを使っている時のジレンマだった。コスプレイヤーはLEDライトで照らしてくれた方が良いという。一方でLEDライトなしで撮った方が実は綺麗に撮れるんじゃないかと薄々感づいていたのだが、やはりモデルの好みの方が良いだろうという事でLEDライトを使用した。ライティング機材も場所によりけりだと結論づけておく。

重いライティング機材を持ち込まなくても綺麗に撮れることは撮れるが、ストロボがあれば表現の幅は無限に拡がる。しかしどうしてもライティング機材を買う余裕がなかったり、重たい機材は持ち運べないという人は、スタジオなどの照明をうまく使えば綺麗に撮れることだろう。

Canon EF24-70mm F2.8L II USMは万能レンズ!

過去に撮影した写真を振り返って、カメラ一台とレンズ1本で撮影していた頃が懐かしくなった。Canon 5DとCanon EF24-70mm F2.8L USM。機材の入れ替えで今はどちらも手放してしまったが、EF24-70mm F2.8L USMに関してはⅡ型が出ているので、撮影に必要になるようなら購入したいところだ。

というのも通しF4のズームレンズ、Canon EF24-70mm F4L IS USMは絞って撮るシーンが多い撮影には画質も良くコストパフォーマンスの面で最高なのだが、こみトレで撮影しているとやはりもっと背景が暈ける通し2.8の大三元ズームレンズが欲しくなってきたのだ。ただ、あるカメラ雑誌のレビューでLレンズでこの程度の描写力かと散々にこき下ろされていたので、どうも食指が鈍る。

単焦点でも良いのではないかとも思ったが、所有しているF1.4以下の単焦点レンズが24mm、50mm、55mm、85mmとどの焦点距離も狭い場所で撮るには長すぎて、かといって広く撮るには歪んでしまうといった呈なので、35mmや40mm辺りがこみトレで撮るには歪みも少なく前進も収まる最適の焦点距離なのだが、F2.8の単焦点となると、レンズというのはやはり高いわけで、中途半端な物は買いたくない、画質にこだわるなら、またもっと明るく撮って撮影用途の幅を広げたいなら35mmF1.4が視野に入るが、これが20万円以上と高い。同じ高いなら、F2.8で妥協して、EF24-70mm F2.8L Ⅱ USMのズームレンズで、どの焦点距離でも明るく暈かして撮れるレンズが良いのではないかと至った次第。

F2.8の単焦点レンズを広角・標準・中望遠と揃えるとなるとお金がかかるし、すべての焦点距離を押さえようと全部持っていくと持ち運びにも大変だが、ズームレンズなら1本で済む。それにこみトレのような混雑する狭い場所では、焦点距離に融通が利いた方がその場から動かずに撮りやすい。40mmとか、38mmとか、そういう焦点距離で撮る場合もある。単焦点レンズだと撮影者側が動く必要があるが、これがせせっこましい場所で急ぎで撮影しなければならない場合は結構大変なのだ。このような撮影シーンでは、ズームレンズの利便性が発揮される。

ということで撮影環境の悪い場所でも、天井の照明を利用すればストロボやLEDライトを使わずとも綺麗に撮れていたという話。ただしそのような場所でも綺麗な写真を撮ろうと思えば、フルサイズ機やLレンズがあれば結構簡単に撮れると再確認した。