人物写真を豪勢なスタジオで撮っている最中、何か足りないな、と思うことがある。なんだか寂しい。
そういう時こそストロボの出番だ。この場合はどう使うかというと、天使のような雰囲気を出すために、光をファーーーーっと演出してやれば良い。ではどうすればいいのか。
今回の作例の写真では、ストロボをカメラマンから見て右後ろ側から照射している。ストロボはモデルの後頭部にではなく、カメラのレンズの方に向けるように心がける。そうする事で天使が出現したかのようなフレアがファーーっと写真に写ることになる。
あとはストロボの光量の調整。この場合は2通りの方法がある。ストロボ自体の光量をトランスミッターで調整するか、照射角を狭めるか。
トランスミッターでの調整は簡単だが、照射角を狭めると光量が強くなるとはどういうことか。専門外なので専門的な説明は省くが、光は狭くすると明るくなる。ストロボ自体の出力が変わるわけではない。手持ちのLEDライトが筒が伸び縮みさせることができるタイプなので実験してみたが、光を狭くすると照らされている部分は狭くなるが明るくなった。
光の強弱をつけることでフレアの光も同じく強弱がつく。ストロボによって異なるが、照射角を24mmから200mmに狭めると、かなり強くなった。どれくらい強くするかは、各々のお好みといったところだろう。
どんなものかな、と撮って写真を見てもらったが、レイヤーさんに思いの外喜んでもらえた。