1灯ライティングで2人に均等にストロボ光を当てる方法 – ストロボの効用あれこれ

駆け足のシーンを撮影。

桜の時期の撮影を振り返っていきたい。といっても今年は桜の開花が例年より早かったので、普段ならまだ幾ばくかその残り香でも残っているような4月中旬でも既に散ってしまっていた。そこで花壇が整備されている風車の丘に最初足を運んだのを皮切りに、この日は久しぶりに大公園を回っていろいろなスポットで撮っていった。

この公園も随分と思い出深い場所で、初めて訪れたのはポートレート撮影会で2009年のことだった。つまりは12年近く前の事となる。初めての印象はどうだったか覚えていない。どこをどう歩いたかもサッパリ覚えていないが、撮った写真には各スポットが写っているから、振り返ってみると、既に馴染みのこの場所を歩いたり撮ったりしていたのかと感慨に耽ることが出来る。今では頭の中に大体のスポットはインプットされているから、どこをどう歩けば良いのか、道順も風景の印象も固定されているが、当時の写真を見返してみると、また違った場所のように感じられるから不思議なものだ。別の世界線に迷い込んだかのような印象を受ける。

久しぶりに回ったわけだが、或る道に差し掛かったときに、モロッコ風の建物がどこにあったかふと話題に上り、それらしき場所を坂道を重い荷物を担いで降ったり登ったりと歩いてみたが、目星をつけた場所は2年前の大型台風で被害を受けたのか建物が解体された跡でこぢんまりとした広場になっていた。真新しいベンチが設置されているから、恐らくこの場所だろう。ここで昔、この日連れだった女の子ともう1人の子と一緒に数年前にジョジョのコスプレを撮ったので感慨深いスポットで、蜂の巣の跡がぶら下がっていたように記憶している。

今回の記事では、背景を生かしたツーショット撮影について振り返っていきたい。ツーショット撮影で1灯ライティングでも2人の顔を明るく撮る方法を探る。(全文:3,600字)

今回の撮影で使用したレンズ