ストロボ直当てでもソフトボックスやアンブレラを使った時のように綺麗に撮る方法!

ストロボ直当てでソフトボックスのように綺麗に撮れるか実証。

関西コスプレの聖地である某巨大公園での撮影。公園とは言ってもよくコスプレ撮影している場所は小高い丘になっており、ちょっとしたハイキングのようで健康のためのウォーキングにちょうど良い。また敷地内の至る所で四季折々の花々に恵まれており、近くに住んでいたら毎日出掛けていたことだろう。

最近はこの公園で撮影するときもスタジオと同じライティング機材を持って出掛けることになった。昔はロールレフ一つで撮影していたのだが、最近のコスプレ撮影は際限の無い趣味故にだろうか、カメラやレンズ、ライティング機材等が年々高度化されており、種々様々な機材を用いて凝った撮影を行うようになってきている。

この日はしかし、ソフトボックスを組み立てることはなかった。

プロフォトのソフトボックスはアンブレラのようにワンタッチで広げて使えるような物ではなく、黒い外幕に4本の金属製の骨組みを差し込み、力を込めて弓状にしならせながらその突端を巨大な虫眼鏡のような形をしたスピードリングアダプタの穴に填め込み、形が整うと白い紗幕を二枚マジックテープで貼り付ける。

更にL字型と弓形の金具を繋ぎ合わせて、スピードリングに填め込み、弓形金具についてあるネジを回してスピードライト(ストロボ)を填め込むと言った作業が必要で、10分ほどの時間を要する。

また1度ソフトボックスを組み立ててしまうと、移動時にそれをすべて分解してショルダーバッグにしまうのはこれまた時間がかかるので、骨組みの1本をスピードリングアダプタから外して通行の邪魔にならないよう平らにしてにして持ち運ぶのだが、カメラを首からぶら下げた状態でカメラバッグ、ショルダーバッグ、扇のようなソフトボックスと当然手元が煩わしい。特に某公園のような巨大な敷地内では移動にもそこそこ時間を食うので、荷物は少ない方が良いのだが、結局は良い写真を撮ろうと思えば労力を惜しむわけにいかないのだ。

しかしながらこの日は結局最後までソフトボックスは組み立てずに、ストロボ光直当てで撮影した。というのもTwitterのTLにストロボ直当てでもやり方によっては肌を綺麗に撮れるという挑戦的なツイートを見かけたからだった。

そうかならばやってみるか、という思いが心の奥底に沈潜したのだろう。ちょうど条件も揃っていたしその思いが浮き上がってきて、敢えてストロボ光寺か当てで今回は撮ってみようという運びとなった。

はじめは晴れていたので丸いレフ板を使い自然光で撮影していた。野外撮影にソフトボックスも持ち運ぶようになってからは、ロールレフは嵩張り重いので、軽くてカメラリュックのノートパソコンを入れる箇所にスッポリと収まる丸いレフ板を持っていくことにした。その代わりレフ板を固定させるためのレフ板ホルダーをショルダーバッグに収めることになるのだが、ロールレフよりは軽いので、少しでも荷物軽減になる。

レフ板で撮影した写真のことはおいおい別の頁を設けて解説するとして、今回はストロボ直当ての撮影について解説していきたい。(全文:5,200字)

今回使用したストロボ機材