etoile studio

名所旧跡の写真撮影にはズームレンズの方が便利!

200mm | Bulb | 13.7s | F10 | ISO:100
200mm | Bulb | 13.7s | F10 | ISO:100

風景写真の現場に何度も足を踏み込んで実感したのは、photogenicな名所を撮影する際には、単焦点レンズでは撮りにくいということだ。35mm、50mm、85mm、200mmと焦点距離がはっきりと決まっているため、また撮影場所が限られていて撮影者自身が被写体と距離を取れないため、写真の広さが固定されてしまい、思うようにフレーミングできないことがままある。

びわ湖花火大会を比叡山に撮りに行ったときもそうだし、若草山焼きを撮りに行ったときもそうだ。布引ハーブ園や市章山など山の上から花火を撮ろうとすると、どうしても持ってきているレンズではフレームアウトしたり小さすぎたりしたといったことが幾たびもあった。

一方でズームレンズで花火を撮ったときは本当に楽だった。焦点距離に融通が利くというのはなんと素敵で楽なことか。自分の思い通りのフレーミングが出来る。

考えてみれば山の位置を動かせるわけもないし、山が動かせないならこちらが動くしかない。かといって撮影場所というのは限られている。断崖絶壁の崖から撮るというわけにも行くまい。また撮影スポットは他の撮影者でごった返していることが多いので、理想的な位置に立てるとも限らない。

そうなると焦点距離が固定されている単焦点レンズよりも、焦点距離に融通が利くズームレンズの方が撮りやすい。

山にしても登るのは大変である。花火といえば夏だし、夏の山登りはかなりきつい。そうして苦労して遠路はるばるやってきた撮影スポットでいざカメラにレンズを装着してみると、思っていたフレームにならない。夜景のビルがたくさん入らないとか、花火が大きすぎてフレームアウトするとか、余計なものが入ってしまうとか。

こういうシーンでズームレンズを持ってきていれば、自由自在にフレーミングできる。風景写真の現場で何度ズームレンズがあればなぁと臍を噛んだことか。

単焦点レンズは描写が澄んでいるのだろうか。一昔前と比べるとズームレンズの描写力は単焦点レンズに引けを取らないと言われているが、一方でカスタマーレビューなどでは同じ焦点距離だと単焦点レンズの方が描写力は上という話もよく聞く。単焦点レンズの神話。こういう話を聞くと結局単焦点レンズを持ち出してしまうし、ズームレンズの購入から遠のいてしまう。400mmの超望遠レンズも100−400mmのズームレンズか、400mmの単焦点レンズかで迷って、単焦点レンズを購入してしまった。

しかし何度も不便を感じるのなら、photogenicな風景写真を撮るときにはズームレンズの方が良さそうだ。場所が遠ければ遠いほど、撮り直しが難しくなるのだから。