超望遠レンズCanon EF400mm F5.6L USMでヒヨドリ撮影!

コスプレ撮影のついでにヒヨドリを撮ってきた。去年も同じようにヒヨドリを撮ったが、緑色の和菓子の様な色合いのメジロも撮りたい。しかしメジロはどこにも佇んでいなかった。恐らく時期が過ぎたのだろう。

カメラはCanon 5DsR。すばしこい動きをする鳥を撮るなら1DXでも良かったかも知れないが、400mmの望遠レンズを使ってもヒヨドリはそんなに大きく写らないので、トリミングによる疑似望遠効果を狙った。

カメラの設定は総て1/1000秒、F5.6、ISO感度320。焦点距離400mm。

200mmのレンズも持ってきていたし、こちらの方が開放F値が2.8なので明るさを確保しやすくシャッタースピードも早くできるかなと踏んだのだが、やはり鳥が小さく写るのでは無いかとの懸念から一度も付けなかった。

400mmを着けて撮っていて痛感したのは、最短撮影距離が長いから、AFでピントを合わせるためにはそこそこ距離を取らなければならないことだ。これなら200mmでも大きく撮れたのではないかと思ったが、どうもレンズを付け替える気が起きない。

5DsRは5060万画素を誇る高画素カメラなので手ブレが目立ちやすいという難点があるから、通常の手ブレしないシャッタースピード1/焦点距離x2(秒)よりも速いシャッタースピードに設定する必要がある。400mm x 2で1/800秒だが、そこから少し増やして1/1000秒、欲を言えば1/1200秒欲しい。すると当然写真も暗くなるからISO感度を上げなければならない。開放F値は5.6でどちらかというと暗いレンズだ。ファインダーを覗くと所有する他の単焦点レンズと比べてもやや薄暗い。

特に小鳥は動きがすばしこいから、羽ばたこうとする動きを止めて撮りたいときにシャッタースピードを1/1000秒以上に早く設定したくなる。F値がもっと小さかったらなぁとか、手ぶれ防止機能が付いていたらなぁとか考えてしまった。Canon EF400mm F5.6L USMの購入価格は約14万円だった。望遠レンズの内では安い価格帯だが、サンニッパとかロクヨンが欲しくなってきた。しかし双方60万円、150万円するし、鳥を奥地にまで踏み入って積極的に撮りたいという気持ちは今のところ露程もないから、ロクヨンのような超望遠レンズを購入する気にはなれない。それにキヤノンから新たに可能性を広げるRFマウントが開発・リリースされたので、EFマウントのレンズの今後はどうなるのだろうという待ちの思惑もある。まぁ不便ではあるがシゴロでなんとか撮れるだろうという気持ちだ。

鳥も桜も明るく撮りたいなら、順光しかない。ヒヨドリはその小さな体躯の色のせいか、日の光が当たらないとピンク色のヨウコウザクラの明るい色と比べて黒い物体になってしまう。だからベストの位置を見定めでそこに宿ってくれることを期待するしかない。まるで獲物が所定の位置にやってくるのを粘り強く待つハンターの気分だ。

あとはF5.6だが被写体が小さくてすばしこく動くのでピント合わせが難しい。目ではなく膨らみのある羽根の方にピントが合ったりすると、やはり目がボケてしまう。動き物で一瞬のシャッターチャンスを逃さないようにする為にレンズを豪快に振り回したりもするから手ブレしやすくもある。花びらを啄んでいるときはそんなに動かないからその一瞬を狙うしかない。しかし羽を広げている姿も撮りたい。

手ブレ防止機能があればなぁと撮っていて写真全体がブレていると何度も思う。超望遠レンズこそ手ぶれ防止機能が欲しい。

野鳥撮影は経験が浅く理想的な撮り方を模索中だが、逆光で神々しく撮っている写真をTwitterで見かけたので、いつか挑戦してみたい。