キヤノンが大口径中望遠単焦点レンズEF85mm F1.4L IS USMの発売を29日に発表した。価格は消費税別で20万円。発売日は11月下旬。ティルトシフトレンズ3本も併せて発表。
現行のEF85mm F1.2L II USMと比べると、スリムな外観。全体的にシャープな描写力に、Air Sphere Coatingによる逆光撮影でのフレアやゴーストなどの低減、手振れ防止機能、防塵防滴仕様、AF速度の改善が目新しい点となってる。
開放F1.4で4段分のISもついているので、夜のポートレートなどでも活躍しそうだ。
現行のF1.2よりも少し数値は大きくなったが、イメージスタビライザーもつき、防塵防滴仕様で、最新の技術も投入されたLレンズで、20万円以内に収まったのは、ホッと息を吐きたいところ。最近キヤノンのLレンズは従来製品よりも少しお高めのお値段設定になっていたので。
作例をキヤノンの公式サイトで見たが、開放1.4の撮影で、とろけるようなボケ味の中に、モデルの顔がシャープに写っている。
EF85mm F1.4L IS USMの登場で、キヤノンの85mmは、当該製品の他に、EF85mm F1.2L II USMとEF85mm F1.8 USMの3本のラインナップとなった。
開発者インタビュー記事によると、ウェディングフォトグラファーの意見を取り入れたとのことなので、ISの採用、AF速度の改善、質量抑制などを実現した感がある。
現行のEF85mm F1.2L II USMの欠点としては、重さとその太い外観、AF速度の遅さだった。特にAFが他のレンズと比べると鈍重で遅い。新発売のこのレンズでどれほど改善されたかが気になるところだ。
キヤノンの発表した価格は20万円+消費税16,000円だが、カメラのキタムラYahoo!ショッピング店では、実売価格174,960円(税込)となっている。