etoile studio

集合写真を綺麗に撮る方法

11人の大型併せの集合写真を綺麗に撮るには・・・?

11人の大型併せの集合写真を綺麗に撮るには・・・?

昨日アイナナの大型併せを撮りに行ってきた。スタジオは白ホリゾントとソファのある黒の部屋が用意されていたが、サブカメラマンの女性の方は黒の部屋で、僕は白ホリゾントで撮ることになった。

大型撮影で11人の集合写真を撮るのは久しぶりだった。随分前にマギの大型合わせでそれくらいの人数を撮ったことがあるが、あの頃はまだコスプレ撮影を始めた頃で、カメラの設定やレンズの特徴もよく分かっていなかった頃なので、広角での歪みやライティングなど、あれこれと反省点の多い写真だった記憶がある。

今回は久しぶりのスタジオでの大型撮影ということで張り切って行った。90×120と60×90のソフトボックスも持って行った。キヤノンの1DXにOtus他レンズ5本、ライトスタンド2本にゴツいスピードライトリング二個とかなりの大荷物となったが、すべて肩に乗せれば何とかなるものだ。駅から歩いて4分という距離も幸いだった。

まずはピンショットから撮っていったが、初めましてのレイヤーさんを撮る時は緊張するので、指示が出しにくい。ライトボックスの方に顔を向けて貰えればとか、どちらの顔の向きがカッコ良く見えるかとか、指示するのをコロっと忘れてしまう。

それでも撮影を続けていく内に緊張がほどけてくるので、あれこれとを指示を出していった。

ピンショットから集合写真へ。11人はなかなかの人数だ。まず全員に均等に光を当てる必要がある。ソフトボックスを両側に立てて、角度を整えて撮っていく。

パパッと撮っていって気づいたのは、ピンショットやスリーショットを撮る時よりも、構図やカメラの設定が限られてくることだ。11人横に並んだり縦に並んだりするので、それを正面から撮ったり、脚立に乗って上から撮ったり、膝をついて下から撮ったり。はじめは55mmのOtusで撮っていたが、変化が欲しかったので、ズームレンズにつけかえて焦点距離35mmで撮って歪みを活かしてみたりもした。

焦点距離35mmで、集合写真を撮影。敢えて両側に生じる歪みを活かして、静止した集合写真でも動きを付ける。

焦点距離35mmで、集合写真を撮影。敢えて両側に生じる歪みを活かして、静止した集合写真でも動きを付ける。

カメラの設定は、全員ピントが合っているように移すためにF7.1、シャッタースピードは手ブレしないぎりぎりの1/125秒、ISO感度は後ろの白壁を白く写したいために明るめの800とした。

本当はF10くらいまで上げたかったが、ISO感度をこれ以上上げたくないので、F7.1に留めた。横一列に並んでいる状態ならF5.6まで下げて、ISO感度も下げれば良かったかも知れないが、前後したり横一列だったりと変わるので、面倒臭くてF7.1に固定することにした。

しかし設定を固定したり、構図をそんなに変える必要がないなら、三脚を持ってきても良かったのではないかと思った。

三脚を立てれば、被写体ブレしない1/50秒までシャッタースピードを下げることが出来る。後はレリーズをカメラに繋いで、シャッターボタンを押す時の手の振動がカメラに伝わらないようにすれば良い。

シャッタースピードを1/50秒まで遅くすれば、ISO感度を上げることなくF10まで絞れただろう。もしくはF値を5.6まで下げて、ISO感度も200まで下げれば、ノイズレスな写真になったことだろう。被写体の明るさが足りなければ、ストロボの明るさを調整すれば事足りる。

まぁフルサイズだからISO感度を1600まで上げてもそんなにノイズは気にならないのだけれど、ノイズレスな写真の方が解像感が出るので、ISO感度は低いにこしたことはない。それに11人の集合写真となると、一人一人の顔が小さく写ることになるので、ツーショットなどよりもフェイスに対する解像度が小さくなり、ISO感度を上げてノイズ処理をすると一人一人の顔の描写が塗り絵のようになる。

とは言っても、集合写真なので、24インチのパソコンの画面で見ても、その点は全く気にはならない。そこはカメラマン側のこだわりだろうか。

通常のコスプレ撮影で三脚を使うと、機動性が損なわれて、レイヤーが撮る即興的なポーズに対応しにくいという難点があるのだけれど、11人の集合写真になると、先ほども述べたように構図やカメラの設定が限られてくる。

実際この日は、カメラの位置を固定して、1ショット毎にポーズを変えて貰うようにレイヤーさん達に指示を出した。それで9枚ぐらい撮って、次は上から、というように撮っていく。

こちらの雛壇での撮影となると、もはや脚立に乗って上から撮るしかない。正面から撮れば正面のレイヤーが大きくなり、2段目3段目とレイヤーの小さくなっていくし、下から撮れば更にメンバー間の上下で遠近感が出てしまう。横構図で撮れば余計な物が写るし、それらをPhotoshopで消すにしても、左右に余計な余白が出来てメインの人物が締まらない。斜め撮りをするにしても、不安定な写真にしか見えない。上から縦構図で真っ直ぐに撮るの一択しかない。

雛壇の集合写真は、撮るべき構図が一つに限られる。

雛壇の集合写真は、撮るべき構図が一つに限られる。

カメラバッグが撮影専用の製品なので、1DXのような重いプロ機にも耐えられるこれまたゴツい三脚でも横に固定して持ち運ぶことができる。後はカメラマンの体がその重量に耐えられるかどうかの問題だ。

三脚を持って行くのなら、5060万画素の5DsRを持ち出すのもアリだろう。高感度撮影ではノイズがASP-C機並みに出やすいとされるが、三脚を立ててISO感度100で撮れば問題ない。高解像度なので、11人の集合写真でも一人一人の顔が自然な形で描写されるに違いない。

というわけで、もし次に似たような大型併せの撮影が舞い込んできた時は、5DsRと三脚とレリーズを持参して撮影に臨もうかと計画中である。三脚一つ分、荷物は重くなるけれど、大型併せで集合写真を綺麗に撮ることが出来れば、喜びもひとしおだろう。