スタジオ撮影で光芒を描く方法

スタジオ内で光芒を描くには?
スタジオ内で光芒を描くには?

スタジオで窓から光が射し込んでいるように撮りたいと思った事はないだろうか。たいていの場合はストロボを使って光を演出するのが定石だ。

冒頭に上げた写真の撮影場所は黒い壁のスタジオで、窓はカーテンを閉めている。モデルの天使に光芒が射し込んでいるように見えるが、ストロボを使って光芒を表現したのではない。

次の1枚を見て貰えばおおよその察しはつくかもしれない。種明かしをすると、黒い格子を暈かして斜め撮りしたのだ。初めから光芒の効果を狙っていたわけではなく、開放F1.4で暈かして撮影したら、偶然光芒が射しているかのような写真が撮れた。

モデルの前に黒の格子がある。前ボケで光の光芒のように見せるテクニックだ。
モデルの前に黒の格子がある。前ボケで光の光芒のように見せるテクニックだ。

黒壁が白くなっているのは記憶があやふやなのだが、おそらく壁に向かってストロボを当てたか、スタジオ備え付けの定常光を付けていたかもしれない。

もしスタジオ内に黒い格子があれば、手前の格子を思いきり前暈けでボカして、光芒が射しているかのように撮ることが出来る。前暈けは意外な効果が得られる事が多いので、積極的に開放で暈かして撮ってみよう。場所は限られるけれど、前ボケを活かしてこういう撮り方もあるという事で。