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中秋の名月を撮る – 初心者にも出来る月の撮影方法

2016年9月15日に撮影した中秋の名月。

2016年9月15日に撮影した中秋の名月。


中秋の名月を撮ってきた。月を撮るのはおそらくこれで5回目くらいだろうか。いつでも撮ろうと思えば撮れるのだが面倒臭い。撮ろう撮ろうと思っている内に、外で撮影するのがきつい季節になる。

装備はいつものようにCanon 5DsRとCanon EF200mmF2.8L 2 USM。それにエクステンダー×2。ヨドバシの店員が2倍になるエクステンダーは画質がヤヤ劣化すると言っていたので、装着せずに撮ろうかと思ったが、やはり大きく写した方が月の海も見えるし、クレーターも克明に写るに違いない。

月というのは意外と明るい。三脚とリモートスイッチも持ってきていたが、夜景撮影程には長時間露光をする必要がない。F値をF9まで絞っても、シャッタースピード1/125秒で、ちょうど良い明るさで撮れてしまう。

問題は200mmの望遠レンズなので、そのシャッタースピードでも手ブレしてしまう点だ。だからガッシリとした三脚とリモートスイッチが必要になる。もし手持ちで撮ろうと思えば、F5.6で、1/250秒というのもアリだろう。しかしエクステンダーを着けたことで実質400mmの焦点距離になっているので、そのシャッタースピードでも手ブレするかも知れない。

この日はどこまで絞れば、月をより明確に写せるだろうと、F5.6からF22程度まで段階的に試してみた。やはり絞りすぎると小絞り暈けが起こるようだ。どのF値が最適かなと実験してみたのだけれど、エクステンダーを着けてるせいかよく分からない。

月の撮影方法

ここで一度月の撮り方をおさらいしてみよう。

まず、撮影に必須なのは一眼レフデジカメ、望遠レンズ、三脚、リモートスイッチの4つ。これだけあれば綺麗に月を撮ることが出来る。

撮影モードはマニュアル。ISO感度は100。

F値はF8-F11くらいが良い。F5.6くらいだとややシャープネスに欠けてクレーターが綺麗に写らない。

次にシャッタースピードを設定して、露出(被写体である月の明るさ)を決める。肉眼で見る月は白くて眩し目だが、気持ち暗めに露出を設定すると、クレーターがハッキリと分かるように写る。

月の明るさとF値に応じて、経験知的に、だいたい1/60秒から1/250秒くらいのシャッタースピードになる。1/250秒なら手持ちでも撮れるんじゃないかと思われるかも知れないが、200mmの望遠レンズで手ブレしないシャッタースピードは1/320秒以上のスピードだ。1/250秒では少し心許ない。

ISO感度を上げればシャッタースピードも上げることが可能だが、せっかくの中秋の名月なので、ノイズレスな写真を目指したい。もし三脚を持っていないのなら、ISO感度を上げて撮るのも1つの手だ。

ライブビューモードに切り替え、月を表示させて拡大し、マニュアルフォーカスでピントを合わせる。後はリモートスイッチでボタンを押すだけ。ライブビューモードで撮ることで、ミラーアップ状態になるので、ミラーの振動による写真のブレを押さえることが出来る。

月撮影に必要なカメラ機材

  • デジタルカメラ
  • 焦点距離200mm以上の望遠レンズ
  • 三脚
  • リモートスイッチ

月撮影のカメラ設定

  • 撮影モード:マニュアル
  • レンズ:マニュアルフォーカス(MF)
  • ライブビューモード or ミラーアップ撮影
  • ISO感度:100
  • 絞り値:F8~F11
  • シャッタースピード:任意
  • ホワイトバランス:太陽光、ほか任意
  • 推奨の画像記録モード:RAW

RAW現像処理

RAWで撮影していれば後からホワイトバランスを変えることで、様々な月の色の表現が可能となる。撮影時はオートホワイトバランスで撮っていたが、太陽光に変えてみることにした。冒頭の上げた写真のように暖かみのある黄色がかった月となった。月見団子やススキとよく似合いそうな色だ。

キヤノンの一眼レフデジカメに無料で付属しているRAW現像ソフトDPPを使えば、デジタルレンズオプティマイザの恩恵を被ることが出来る。チェックを入れるだけでレンズの描写力の欠点を補ってくれるので、よりシャープな月に仕上げることが出来る。月のクレーターがクッキリと写ることだろう。