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F2.2の魔力!ツーショットで背景を思い切り暈かしながら、ピントをガッチリと合わせ解像感豊かに被写体を撮る方法

F2.2という絞り値の魔術的な描写力。

F2.2という絞り値の魔術的な描写力。

ツーショットを撮る時に、二人にピントは合わせたいけれど、背景も思いっきり暈かしたいという欲望に駆られたとき、どのF値に設定するのが最適か。

F1.4はどのレンズメーカーの単焦点レンズでも用意されているF値だ。暈けやすい。しかしピントは合いにくい。被写体に近づいて撮れば、目以外は全部まろやかに暈ける。

少し引いて開放F1.4で撮ると、全身にピントが合っているように見える。パソコンのディスプレイで等倍表示したら、耳の後ろの髪や衣装の或る部分などは暈けているかも知れないが、普通に表示したら全身にピントが合っているので問題はないだろう。

問題は、冒頭にも述べたようにツーショットで撮る場合だ。開放F1.4で撮ると、必ずと言って良いほどどちらかの顔はピントが合っていない。もし両人共にピントが合っていれば、その類い希な奇跡を祝福すべきだ。

さて、F1.4でツーショットでピントを合わせたい場合は、モデルに厳格な指示を出す事になる。二人の目の位置が同じくらいになるように横に並んで貰う。どうしても前後して撮りたい場合は、後ろの人が顔を気持ち程度前の方に寄って貰うようにする。

それでもF1.4で撮るのが難しいと感じたら、F2.2まで絞ると良い。どちらにしても背景がそこそこ離れているなら、よく暈けている。背景を暈かすための要素は

この2点だ。この2つの要素を好みの構図になるように巧みに操って背景を暈かせば良い。

その点を踏まえて、F2.2まで絞る。背景はまだまだ暈けている。F1.4の時よりもボケが弱いとはいえ。そして今度は二人の目がシャープに写っている。

絞りを絞っていくという事は、だんだんと解像感が増してシャープな写真になっていくという事でもある。F1.4からF2.2迄絞れば、その分だけ解像感が増して美しい写真が撮れる。

開放F値で撮ると背景は良く暈けるのだけれど、レンズの解像感が十分に発揮されないばかりでなくレンズの描写の欠点「収差」が様々な形で顕れる。ピントが合っているけれど描写がボヤッとしているとか、偽色が出ているとか、周辺光量落ちとか、様々な描写の欠点が写真に影響を与える。

F値を絞る事で、それらの収差は解消されていき、解像感も増す。良い事尽くしだ。(※ただしF11以上(APS-C機はF9以上)絞ると、小絞り暈けが発生するので注意)

F2.2まで絞る事で、被写界深度も深くなり、ピントが合いやすくなる。どんどん絞れば更に被写界深度が深くなり更にピントが合いやすくなるのだけれど、今回は背景は思い切り暈かしたいという条件付きだ。

ツーショットで二人にピントを合わせて背景は思いっきり暈かしたいという条件なら、F2.2が落としどころではないだろうか。

F2.2というF値は、写真を最高に美しく撮らせてくれる魔力を秘めている。