etoile studio

圧縮効果でキラキラの背景を引き寄せよう! – 焦点距離200mmと85mmの違い

望遠レンズによる圧縮効果と開放に近いF値で、キラキラの背景を引き寄せることが出来る。

望遠レンズによる圧縮効果と開放に近いF値で、キラキラの背景を引き寄せることが出来る。

圧縮効果とは、望遠レンズを使って背景を引き寄せることだ。パースが効かない事で、あたかもモデルのすぐ後ろに遠くの背景があるかのように見える。

効果的に圧縮効果を得るには、望遠レンズが必要となる。筆者はこの日、85mmと200mmのレンズを持ってきていた。はじめはCanon EF200mm F2.8L II USMで撮って貰っていたが、開放F値が2.8で、解像感を得るためにF3.5まで少し絞って撮っていた。

二本持ってきていた85mmの内の一つは開放F値が1.2だったので、もっと背景を暈かすためにCanon EF85mmF1.2LⅡUSMを使って同じ構図でF1.8くらいで撮って貰おうと思い、レンズを変えた。

200mmと同じ画角で撮ろうとすると、被写体に近づくので背景も同じように近くなり、更には被写体に近づくことと、開放付近のF1.8の被写界深度の設定で、大きな暈けが得られるかも知れないと期待したのだ。

実際に撮って貰ってデータを確認したが、暈けは強いのだが、何となく後ろの背景の引き寄せ方が弱いなぁと感じた。どうも被写体が際立たない。

暈け方は綺麗だが、木々や葉が遠くにありすぎるような感じがする。

暈け方は綺麗だが、木々や葉が遠くにありすぎるような感じがする。

というわけで再び200mmの望遠レンズに変えて撮って貰ったら、シックリときた。開放気味に撮ることで、被写界が木々に埋もれることなく際立つだけでなく、背景も綺麗な丸ボケでメルヘンチックな写真となった。

200mmで撮影。85mmのレンズよりも背景が引き寄せられている。

200mmで撮影。85mmのレンズよりも背景が引き寄せられている。

綺麗にキラキラに暈けている葉が被写体の近くに寄せられて印象深い写真に。

綺麗にキラキラに暈けている葉が被写体の近くに寄せられて印象深い写真に。

距離が若干異なるというのもあるだろうが、被写体と背景の双方を引き寄せるという効果を撮影者が実感しやすいのは望遠レンズの方だろう。実際に体感して貰うことでイメージしやすくなるのもまた事実だ。

人物を野外で撮影するなら、200mmという焦点距離は決して長すぎるということはない。一本持っていると、いつもとは違った表現を得られるレンズだ。F2.8の明るいLレンズにしては実売価格を10万円切っているので、手が届きやすいだろう。