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失敗写真から脱却するために確認しておきたい12の事

失敗写真を撮らないようにするには何に気をつければ良いのだろう。

失敗写真を撮らないようにするには何に気をつければ良いのだろう。

コスプレ写真を撮り始めた頃の自分の写真を見ると、まだまだこの頃はカメラの描写性能や設定に関する機能に頼りっぱなしだったなぁと頭を抱えたくなることがしばしばある。今から2~4年前に撮った写真に、そういった失敗写真とまでは行かなくても、やや未熟な撮り方をした写真が散見される。

ここではもっとこう撮っていれば綺麗に撮れたとか、このカメラの設定ならちゃんと撮れていたとか。しかしこうして様々な写真データを見返してみて、まぁ及第点はクリアしているなと思えるのは、やはりカメラがフラッグシップ機のフルサイズ1DXだったり、使っていたレンズもLを戴いた高級なズームレンズや単焦点だからだろうか。腕の未熟さはカメラやレンズの性能でカバーできていたのかも知れない。

もしこの時こういうことを知っていたら、もっと綺麗に撮れていたのに!と色々思うことがあったので、これから述べることを反面教師として撮影に活かして頂ければと思う。

ピクチャースタイルがニュートラルになっていた

ピクチャースタイルをニュートラルにしていた理由は、JPEG撮って出しでも、後からPhotoshopなどで色味加工をしたい際に一番無難な色の写真がベースとなるのでレタッチがやりやすいという理由からだろう。

しかし筆者はRAWで撮っているから、後からRAW現像でピクチャースタイルは如何様にでも変えられるし、ポートレートやコスプレ写真は色味があった方が良いので、初めからスタンダードを選んでおけば良かった。

ニュートラルにすると、コントラストが弱くなり、色味も薄いので、人物写真にはお薦めできない。その場でモデルに見せた場合でも、満足してくれない可能性もあるので、ピクチャースタイルはスタンダードで撮ろう。

ポートレート撮影はどのピクチャースタイルを選べば良いの?

集合写真を撮る時に、F値の設定が小さい

9人のラブライブ!併せの時に、3段に並んで貰って集合写真を撮った。一番前の列の子にピントを合わせていたのは正しいが、一番後ろの列のピントが緩くなっていた。

F値は5.6。このF値では全員にピントを合わせるには、低すぎる。せめてF7.1やF9くらいまでには上げたいところだ。明るさが足りなければ、ISO感度を上げてやれば良い。

集合写真で全員にピントを合わせる6つのコツ

広角レンズで撮ってしまい、モデルの顔が極端に大きかったり歪んだりしている

24mmの焦点距離というのは、人物写真を撮る場合には扱いが難しい。広角レンズの描写の特徴を知っていないと、不自然に頭が大きくなったり歪みの激しい写真になってしまう。

24mmの焦点距離で撮る時は、人物の顔をなるべく中央に置くように心がけよう。もしデフォルメ表現を求めるのなら、脚立に昇って上からの煽りで撮るのもアリだろう。

Canon EF24mm F1.4L Ⅱ USMでカッコいい人物写真を撮ろう

開放F1.2で撮影したモデルのピントが甘い

そもそもF1.2という設定でピントを合わせるのはAFでも至難の業なのだが、やはりここはキッチリと合わせたいところ。慌てず1枚1枚慎重に、丹精込めて撮るようにしよう。

シッカリと狙いを定めれば、開放F1.2でもガチピンで撮れる。

シッカリと狙いを定めれば、開放F1.2でもガチピンで撮れる。

等倍で見ると手ブレが気になる

手ブレしないシャッタースピードを常に意識するようにしよう。50mmの焦点距離で撮るなら1/125秒、ポートレートレンズといわれている85mmなら1/160秒、200mmの望遠レンズなら1/320秒以上のシャッタースピードで撮ることを心掛けよう。

後は脇を締める、しゃがんで両膝に両肘を乗せて撮る、壁に肩を持たれて体勢を安定させるなどの手ブレ防止策もある。

セオリーより遅いシャッタースピードで手ブレさせずに写真を撮る方法

矢継ぎ早にパッパッパッと撮ると、リズムは良いだろうが、手ブレしがちなので、なるべく静止した状態でゆっくりと撮るようにしよう。

野外の撮影でモデルが眩しそうなしかめ面で、顔の描写も硬くてテカっている

晴れの野外で順光で撮ると、モデルが眩しくて顔をしかめてしまい、表情も作りにくい。また顔の写りが硬くテカテカになる。

モデルの背後に太陽が位置するように撮ることで、モデルも目の眩しさから解放され、更には髪の毛が神々しい光を放ち、美しい写真が撮れるようになる。

野外撮影の愉しみ

逆光はピント合わせが大変だが、どうしても合わない場合は、一度陽光を外してからピントを合わせて、フォーカスロックで構図を変えるか、ライブビューで撮る、もしくはマニュアルフォーカスに切り替えて撮ると良いだろう。

野外撮影で、顔に強い影が落ちている

ピーカン(晴れの日)の真っ昼間に野外でポートレートを撮ると、太陽が真上にあるために、モデルの顔に強い影が落ちてしまう。太陽の光を遮る日陰で撮るか、撮影時間を太陽が傾く昼の2時以降したりすることで対処できる。季節によって太陽の位置は異なるので、その季節の折々に最適な太陽の位置を見極めたいところだ。

最も絵になるのは夕暮れ時の撮影だ。更に日が昇る前と沈む前の30分間はゴールデンタイムと呼ばれていて、光が綺麗に回るのでどの角度からでも撮りやすい。

曇りの日も同様で、雲そのものがレフ板の役割を果たし、どこから撮ってもモデルの顔に影が落ちずに綺麗に写る。

モデルの表情が死んでいる

アイキャッチがないと、モデルの表情が虚ろで死んでいるように見える。レフ板でモデルの目にアイキャッチを入れて上げるだけで、モデルの表情が活き活きとしてくる。

アイキャッチを入れる時は丸いレフ板の方が好まれる。モデルの顔の近くにアシスタントやレフ板ホルダーでレフ板を宛がってやると、目に丸くて大きいアイキャッチが入り、美少女がより美少女に写ることだろう。

丸レフをモデルの斜め下から当てた。アイキャッチがモデルの瞳を美しく際立たせている。

丸レフをモデルの斜め下から当てた。アイキャッチがモデルの瞳を美しく際立たせている。

ストロボで人物撮影をすると、ストロボを当てた感がする

ストロボ光を直接顔に当てると、顔が真っ白になったりテカテカになったりする。撮影者の背後の白い壁にストロボ光をバウンスさせることが1つの手っ取り早い解決策となる。

バウンス出来る白い壁がない場合は小型のディフューザーをストロボに取り付けて光を透過させる方法があるが、モデルを柔らかい光で写せるという効果が低い。ストロボの硬い光のイメージが顔に残ってしまう。最も効果が高いのが、アンブレラやソフトボックスを使ってストロボ光を透過させる方法だ。アンブレラやソフトボックスを購入して、モデルを美しく柔らかい光でかたどろう。

写真が激変!プロのような写真が撮りたいならソフトボックスはマストアイテム!

構図がイマイチ

構図の基本を押さえておこう。日の丸構図、2分割構図、3分割構図、4分割構図、対角線構図、放射線構図、S字構図などなど。何事もそうだが基本をシッカリと押さえていないと話にならない。

知らない作品でもイメージに近づけて撮る方法

あとは被写体と背景とのバランスを考えて撮ってみよう。バランスの良さを追求することで、中途半端な構図の写真から脱却できる。

斜めに傾けた写真が不安定に見える

アニメやゲームが好きなコスプレイヤーは、それが何となくサマになっているという理由から斜め構図で撮りがちだが、何でもかんでも斜め撮りをすれば良いというわけではない。

動きを着けたい時、ダイナミックな構図で撮りたい時などに斜め撮りをすると良いだろう。両方に傾けて撮ることで、どちらに傾けた写真が、斜め構図でも安定感があるかを推し量ることも重要だ。

大きく斜めに傾けすぎて、動きが出ていると言うよりもただ単に不安定な写真になっていないだろうか。真っ直ぐに撮るべき所は真っ直ぐに撮らなければならない。

コスプレイヤーは斜め撮りがお好き

写真がなんか暗かったり明るすぎたりする

露出の設定をシッカリと行おう。適正露出(自分の目で見て最適と思われる写真の明るさ)になるように、何度も試し撮りして液晶画面で確認するようにしよう。適正露出を定めたら、後は撮影すれば良い。絞り優先モードで撮影の時は露出補正を使い明るさを調整し、マニュアルモードで撮影している時は、絞り値とシャッタースピード、ISO感度の3つの兼ね合わせで適正露出を探り当てよう。

適正露出を見極めることが作品作りに繋がる。

適正露出を見極めることが作品作りに繋がる。

失敗写真の要因となるこれらの点を克服すれば、今持っているカメラやレンズを上位機種に買い替えなくても、きっと今までとは見違えるように綺麗な写真が撮れていることだろう。