スタジオサイトル – スタジオ探訪 第6回

窓からの夕陽の逆光が暖かいイメージを紡いでくれる。
窓からの夕陽の逆光が暖かいイメージを紡いでくれる。

コスプレイヤーが憧れるスタジオが京都の西院にある。スタジオサイトル。アンティーク調の白系スタジオと黒系スタジオの二種類が用意されている。黒系スタジオの方は半分のスペースが明るい豪華な部屋の内装になっている。

自然光もよく入り、窓を背にして逆光で撮ったり、窓際などで撮ったりすると、被写体を綺麗な光で縁取ることが出来るだろう。さっそく窓の側に立ってもらい、余計な背景を切り取って撮影したら、まるでベルサイユ宮殿の窓で佇んでいるかのような写真が撮れた。

宮殿の窓に佇んでいるかのよう。
宮殿の窓に佇んでいるかのよう。

スタジオサイトルの目玉はなんと言っても、この大きな時計が掲げられている壁だろう。

時計が少女の心の時を刻む。
時計が少女の心の時を刻む。

様々なお伽噺のモチーフになっている時計。この壁を背景にするだけで、時計をモチーフにしたキャラクターの撮影にはもってこいだ。この時計の壁をどう活かして撮るかはモデルとカメラマン次第。

「この時計暈かしたら良い感じに撮れるんじゃないですかねぇ」などと先日大型併せの主宰のレイヤーさんに野暮ったいことを提案してしまった。この日はこの時計の前で撮る為に10人ものコスプレイヤーが集ったのだ。お目当ての時計を暈かして撮ってしまっては意味がない。シンデレラやドイツの城をモチーフにしたユニットなので、壁に大きく掲げられた時計がとてもよく似合う。

壁時計の前で集合写真。豪華な併せとなった。
壁時計の前で集合写真。豪華な併せとなった。

調度品もまるでヨーロッパの古美術商から取り寄せたかのように重厚感があり、アーティスティックでもある。これらの調度品や豊富な小物を使ってオリジナル創作を撮るのも良い。家具の配置と光の射し込む時間帯を考慮に入れれば、アイデア次第で無限の可能性が広がる。

自然光で撮ると綺麗ですよ、とシェアしたレイヤーさんが教えてくれた。この言葉を理解するのに、その後3回程このスタジオに通う必要があった。ようやく逆光で美しい写真が撮れたことに大満足。

美しい逆光と美しい被写体。まるでお屋敷の部屋にいるかのような写真が撮れる。
美しい逆光と美しい被写体。まるでお屋敷の部屋にいるかのような写真が撮れる。

自然光でもソフトボックスでもモデルが輝くように撮れるし、更衣室も楽屋風に綺麗に撮れる。まだまだ美しい撮り方に攻略余地のあるスタジオだ。女の子の夢を叶えてくれるスタジオに、何度でも通いたくなるだろう。

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