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光画社スタジオ Est-grand – スタジオ探訪 第10回

光画社スタジオは、関西で水撮影が出来る数少ないスタジオ。

光画社スタジオは、関西で水撮影が出来る数少ないスタジオ。

東大阪と聞くと、関西人だけに限らず、優れた技術を持つ町工場まちこうばが軒を連ねる町として日本全国にその名は知れ渡っている。特に最近は人工衛星の部品を製造している事でも有名で、CMでも度々放送されていた。

町の名前はよく知っているが、実際に見た事はない。今回はそんな未知の町東大阪の地に降り立ったのだが、東大阪市といっても広いから町の隅々まで町工場があるとは限らない。普通の住宅街だってあるだろう。しかし今回撮影に訪れたスタジオは、まさに町工場のど真ん中に位置していた。

JRおおさか東線高井田中央駅を降りて、徒歩で約13分。ただひたすら町工場が続く。平日だが人通りは少なく静けさが漂う。しばらく歩いていると、壁面がピンク色に塗られた長屋風の町工場が一際目につく。どこか一度訪れた事のあるような懐かしい感じ、記憶の片隅をくすぐる光景だ。夢の中かも知れないし、子供の頃によく遊んだ隣町の風景と似通っているのかも知れない。アニメ「ど根性ガエル」のキャラクターが飛び出してきてもおかしくない昭和中期の風景が延々と続く。或いは戦後からずっとある工場こうばなのかもしれない。

光画社スタジオ Est-grandはそんな町工場の一角にある。下町風情の工場の二棟をそのままスタジオに改装していて、内装は極めてアーティスティック。水撮影、スモーク撮影、血糊撮影が可能だ。背面投影式のリアプロジェクションもあるので、簡単にプロジェクター撮影もできると話を伺った。血糊撮影の需要も高いそう。

2階にはオーナー曰く、昭和の「貧乏部屋」がある。映画「金環食」や「日本の首領」に出てくるような6畳の畳の部屋で、おそ松さんのコスプレ撮影によく使われるそうだ。

もう一棟の2階は白に統一された部屋。床には穴が開いていて、1階にいるモデルを2階から撮ることも出来る。

2階から床に空いた穴を通して撮ることが出来る。

2階から床に空いた穴を通して撮ることが出来る。

僕自身は雨撮影は何度もやってきたが、水撮影は初めてだ。このスタジオでは、給湯器の蛇口を捻ると天井から水がしたたり落ちる仕様になっている。通常水撮影はアシスタントが必要となることが多いが、光画社のこのシステムなら、補助者なしで水撮影を敢行できる。

ストロボを駆使すれば、こんなカッコいい写真が簡単に撮れる。

ストロボを駆使すれば、こんなカッコいい写真が簡単に撮れる。

水撮影に関しては、契約時にオプションでお湯選ぶことが出来る。冬場はお湯の方が良いだろう。寒さが和らぐほかに、冬の冷たい空気と熱いお湯が混ざり合うことで湯気となり、スモーク装置を使わなくても、スモーク撮影が可能となる。

スモークは炊かず、湯気だけでスモーク撮影も可能。

スモークは炊かず、湯気だけでスモーク撮影も可能。

12時間のコースで気づけば撮影枚数が2100枚を越えていた。よっぽど楽しかったのだろう。オーナーはフォトテクニックデジタルにも度々寄稿しているそうだ。そちらの記事でも撮影方法を確認すると良いだろう。

水撮影もスモーク撮影もただただ楽しかった。12時間が苦にならない。

水撮影もスモーク撮影もただただ楽しかった。12時間が苦にならない。

光画社スタジオ Est-grand