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奈良カエデの郷ひらら – まほろば探訪 第13回

廃校となった学校の教室。懐かしいニスの匂いがする。

廃校となった学校の教室。懐かしいニスの匂いがする。

トンネルを抜けると山が雪化粧をしていた。最寄り駅の榛原はいばら駅に着くと寒さがヒシヒシと伝わってくる。田舎を走る電車は乗客が少ない。

奈良カエデの郷ひららは、その名の通り、楓で彩られた施設だ。世界中の楓1200種3000本を採集しているという。しかし2月のこの時期に楓の葉は落ちて無く、代わりに地面にも遠くの山にも雪が積もっていた。場所は近鉄大阪線榛原駅からタクシーで20分くらいの所に位置している。

タクシーなら片道約2500円。バスも出ているが1時間に一本なので、注意されたし。バスなら片道400円程度、15分で着く。そこから徒歩3分の場所に楓に囲われた校舎はある。

ここは大阪なのか奈良なのか、後日奈良在住の友達に聞いたら奈良県だと言っていた。奈良の南の方だという。

元々は小学校で、廃校になったのをNPO法人が、世界中から寄贈された楓の魅力と豊かな高原文化を世界に発信する為に、この地に創設した。

旧校舎は二棟あり、教室に入ると懐かしい小学校の匂いが鼻を突く。たくさんの机に、長い廊下、既に卒業した小学生達の制作物なども壁に飾られている。

ただひらすらに長い廊下。今の学校にはない情緒を漂わせている。

ただひらすらに長い廊下。今の学校にはない情緒を漂わせている。

撮影場所として有料で貸し出されている。そんなにお高い値段ではない。事務所の入り口に校舎で撮影されたポートレート写真が飾られていた。僕たちも今日はコスプレ撮影に来たのだ。

教室が広い。廊下も長い。古い錠前、木のぬくもりの伝わってくる窓枠、窓から射し込む暖かい冬の光、僕が通っていた小学校もそこそこ古かったが、もはや記憶の中にしかないと思われていた昭和の懐かしさが、この場所には色濃く残っている。

撮影中、窓の外が吹雪き始めた。暖房がないのでかなり寒い。もう少しカイロを貼ってきておくべきだった。この日レイヤーさんは体に5個ものカイロを貼っていると言っていた。

外が吹雪いてきた。この美しくも懐かしさを漂わせる雪景色を見ながら子供達は勉強していたのだろう。

外が吹雪いてきた。この美しくも懐かしさを漂わせる雪景色を見ながら子供達は勉強していたのだろう。

夕暮れ時になり、眩しい透明な夕陽が雪を溶かしていく。中庭に積もった雪で三人が雪だるまを作り、雪合戦を始めた。

逆光の中、雪遊びに興じるコスプレイヤーたち。

逆光の中、雪遊びに興じるコスプレイヤーたち。