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星のブランコ – まほろば探訪 第23回

ほしだ園地にある星のブランコ。大阪府内にこんな絶景の場所があったとは。

ほしだ園地にある星のブランコ。大阪府内にこんな絶景の場所があったとは。

撮影から帰ってきてヤフーのトップページに繋ぐと、上空から撮ったかのような山の紅葉写真がピックアップされていた。巨大な吊橋を囲むようにして紅葉している山々、その奥には街の景色。星のブランコという吊橋で、場所は交野(かたの)市にある大阪府民の森、ほしだ園地。提供は読売新聞。これは撮りに行きたいと思い立ち、早速翌日行ってきた。あれ、このくだり、今年の5月30日に訪れた大阪府内の某所のヒメボタル撮影と似てるな(笑)。

早起きは三文の徳という諺があるが、この日は寝坊して昼の1時前に家を出た。現地に着いたのは14時ごろ。私市(きさいち)駅で下車。早速迷う。普通の住宅街。GPSや駅前に地図があっても初めての土地では迷うものだ。

行き方を簡単に解説しておこう。まず京阪電車京阪交野線の終着駅である私市駅の改札を出たら右に曲がる。昔からある駅前の商店が見えるので今度は左に曲がる。道を進み、次の角では右に曲がり、そのまま真っ直ぐ行くと国道に突き当たる。そこを今度は左に曲がって進むと交差点があるので信号を右に渡る。川にかかっている橋を渡り、左に進むとハイキングコース。駅からだいたい40分くらい歩くと、ほしだ園地案内所のピトンの小屋に出る。ここが山登りのスタート地点。

国道沿いに歩いて行くこともできるが、歩道がなくトラックやミキサーなど大きな働く車がビュンビュン走っているので危険。ハイキングコースで紅葉を楽しみながら行くのが良い。

車で国道を行けば近くの駐車場に停めることもできるが、休日は満車らしい。訪れた日は平日だったが、自家用車がたくさん停まっているのが見えた。駐車場から15分ほどハイキングコースを歩くと、園地案内所のピトンの小屋に着く。

休日に限りバスも出ているが本数は少ないらしい。事前に時刻表のチェックが必要。

さて、山道を登る。ここまでは結構楽だなとタカを括っていた。途中分岐点がある。近道がしたかったので、階段コースへ。長い階段に、坂道に、そしてまた階段。五月山や市章山を登った時と同じくらい息が切れた。しかし途中にあと200mといった標識があるので慰めになる。

登りきったらすぐそこに大きな吊り橋が。名前は星のブランコ。どんな意味が込められているかは公式サイトで確認してください。

まず絶景。紅葉が綺麗だし、吊り橋が圧巻。少し写真を撮っていたら、ここは逆光だから向こうにわたって順光で撮った方が綺麗という話を小耳に挟み、早速吊り橋を渡ることにした。

少し進むと揺れる揺れる。そんなに大きくは揺れないけど、高所恐怖症の人にとってこの揺れは恐ろしいに違いない。手すりはきちんとあるし、一応サイドにネットが張られている箇所もある。しかしそのネットがない場所で揺れると落ちそうな錯覚がして怖い。もちろん落ちないけど。

後ろを振り返ってみると、順光で紅葉が映えている。晴れてくれてよかった。

後ろを振り返ってみると、順光で紅葉が映えている。晴れてくれてよかった。

落ちそうといえばカメラ。先日ツイッターのTLでカメラを落下させてレンズが大破している写真が流れてきたばかりで、自分も気をつけなければと昨日もいつも以上に注意してカメラや機材を扱っていた。ここから何かの拍子にカメラを落としたらエライことになる。まぁ一眼デジカメは首からストラップでかけているから落とさないだろうけれど、スマホで撮っていると、うっかり手を滑らせたら下に落としそうで怖い。

そう絶景絶景。みんなスマホで写真を撮っていた。やはり一億総写真家時代の趣がある。それでも「カメラを持ってきたらよかった。なんで持ってこなかったんだろ」とぼやいていた女の子もいた。確かにこの絶景の魅力はiPhoneでは収まりきらないかもしれない。

しかしこれが吊り橋か。一度吊り橋を渡ってみたかったのだ。下を見るのは怖いが、吊り橋から見える紅葉した山々がとても雄壮で綺麗。突発で来て良かった。

吊り橋を渡りきった先はまた道が分岐するのだけれど、展望スポットがあるところに行って見ることにした。また少し階段を登るが、今度は楽な方だ。それでも普段の運動不足がたたって息が切れる。

展望スポットにはベンチが何台か置かれている。平日のためかそんなに人はいない。中国からの観光客も何人かいた。惜しむらくは、早起きは三文の徳という諺の通り、朝のうちに家を出ていれば、山全体に陽が当たっていたかもしれない。展望スポットの左手側に太陽が沈もうとしていたのだが、向こう側にある山の上半分にしか陽が当たっておらず、手前の紅葉が暗い。そして遠くの街並みは陽が全体的に当たっている。つまり露出がバラバラなので撮りにくい。どうしても手前が暗くなる。全体に当たっている時間帯に訪れていれば、綺麗に紅葉した山を更に美しく撮影することができたかもしれない。

Canon 5DsR | ZEISS Otus 1.4/55 | F7.1 | 1/125s | ISO100

Canon 5DsR | ZEISS Otus 1.4/55 | F7.1 | 1/125s | ISO100

iPhone7 Plusで撮影。iPhoneで撮った写真はiPhoneやiPad Proなど小さい画面のデバイスで見る限りでは綺麗

iPhone7 Plusで撮影。iPhoneで撮った写真はiPhoneやiPad Proなど小さい画面のデバイスで見る限りでは綺麗

でもまぁ、電車で来る時、空が曇っていたから、その時と比べたら太陽が出てくれてよかった。

元来た道を下り、再度吊り橋を渡る。日も暮れて夕方4時を過ぎていたので先ほどよりも暗かった。しかし時間の許す限り写真に収めることにする。

Canon 5DsR | ZEISS Otus 1.4/55 | F4.5 | 1/125s | ISO100

Canon 5DsR | ZEISS Otus 1.4/55 | F4.5 | 1/125s | ISO100

紅葉した山の上に月が大きく出ていた。先日買ったばかりの超望遠レンズを持ってくればよかった。しばらくすると山から雄叫びが聞こえて来た。若者たちが展望スポットから叫んでいるのだろう。

日も隠れてしまうが、写真に撮ってみると映えるものだ。逆光でなくなったせいもあるのかもしれない。これから帰る人たちが吊り橋を引き返してくる。

Canon 5DsR | ZEISS Otus 1.4/55 | F1.4 | 1/160s | ISO100

Canon 5DsR | ZEISS Otus 1.4/55 | F1.4 | 1/160s | ISO100

16時半に吊り橋は閉鎖される。カメラをリュックサックにしまい下山することにした。行きと帰りにカメラを首からぶら下げて山の景色を撮ろうと思ったが、先日見たレンズ大破の写真を思い出すと、用心したほうがいいだろうということで、カメラはリュックにしまって移動することにした。実際足が滑って転びかけたし、山道の階段の上り下り、道幅が狭く横が斜面になっているので、気を取られていると転落しかねず危ない。

さて元来た道を行こうとしたが、分岐点を見過ごして迷いかける。危ない危ない。道を戻ると分岐点を見つけた。階段を降りて地上に戻った頃には道も暗かった。先ほど白く薄かった月が今度は蒼い空にクッキリと浮かんでいる。

今年の紅葉もそろそろ終わり。明日はまた別の場所に遊びに行ってみよう。