白ホリゾントでは、どんな明るさがお好み?

白ホリゾントで美しい写真を撮るには??
白ホリゾントで美しい写真を撮るには??

白ホリゾントでの撮影は地味に難易度が高い。まず背景が真っ白。白飛びする恐れがある。ヘタをすると白い衣装だと、背景に溶けかねない。それでも人気なのは、どのようなキャラクターでも撮れるし、背景が白いので後でパソコンで加工し放題という理由もある。

筆者は最初、白ホリでストロボを炊かずに撮影していた。それでも綺麗に撮れていた記憶がある。やがてアンブレラを使い出すようになり、ストロボを使い始めてからは、撮影の難易度がやや上がったような気がする。

しばらくしてから、モデルの後ろにストロボを置いて、背後の白壁に光を飛ばして、白飛びさせる方法を用いるようになった。モデルの輪郭に光が溢れてきて神々しく写すことが出来た。

ストロボを後ろの壁に光らせて、真っ白に。model:Asa
ストロボを後ろの壁に光らせて、真っ白に。model:Asa
背後の白壁に光を照射することで、衣装の黒の部分が神々しく映える。
背後の白壁に光を照射することで、衣装の黒の部分が神々しく映える。model:Ruka
更に光を強くすると、神々しさが増す。
更に光を強くすると、神々しさが増す。model:Ruka

しかし不満もある。白飛びさせた壁がJPEG変換すると、モザイク表示になってしまうのだ。要はストロボ一灯では背後の壁全体に光が行き渡らずに完全に白飛びさせることが出来ず、非可逆圧縮保存すると、画質がヤヤ劣化して、白の階調が崩れてしまう。

果たして白ホリゾントで背景を真っ白にして撮る方法が正しいのか?という疑念がふつふつと湧いてきた。

そこで最近は、背後の壁をストロボで飛ばさずに、限りなく白に近い灰色に保つようなカメラの設定にして、モデルをストロボライティングで明るくしている。その方がモデルが映えるし、どことなくプロカメラマンが撮った白ホリゾントの写真、といった感じが漂う。

モデルを背後の壁から離し、背景をやや灰色になるようカメラを設定。model:Asa
モデルを背後の壁から離し、背景をやや灰色になるようカメラを設定。model:Asa
背景が真っ白でなくても、モデルの魅力がダイレクトに伝わってくる。
背景が真っ白でなくても、モデルの魅力がダイレクトに伝わってくる。

シチュエーションや気分次第で又撮り方を変えるかも知れない。さて次はどの方角へ向かうだろうか。