大人数の集合写真をソフトボックスを使って全員綺麗に写っている写真にする裏技!

一度に全員を撮らなくても良いという発想の転換が大事。
一度に全員を撮らなくても良いという発想の転換が大事。

スタジオでの集合写真も大人数になってくると、全員を綺麗に撮るのが難しくなってくる。ソフトボックスの大きさや数が足りなかったり、ライティング機材が写り込まないように撮るのが難しかったりと、様々な障壁が待ち構える。

そういった場合は、二つのグループに分けて、後でPhotoshopで一つの写真に繋げれば良い。

こちらの写真は、左4名、右3名に別けて撮影した。レイヤーさんの発案だったと思う。横幅の長い7人の集合写真をソフトボックスで撮るのは難儀だが、4人、3人なら楽だ。

後々の合成を考えて、注意しなければならない点がある。

立ち位置が2グループとも同じ領域内に収まること。この写真の場合、前に出すぎたり後ろに下がりすぎたりしてはいけない。対峙している写真なので、立ち位置の前後の幅が広すぎると、不自然な写真になる。

カメラマン側の注意点としては、撮っている場所をなるべく変えないこと、レンズの焦点距離を変えないこと、カメラの設定を変えないことの3点だ。

撮っている場所を変えると、二つの写真に写っているモデルの大きさが異なってくる。レンズの焦点距離を変えてしまうと、大きさだけでなく、広角の歪みや望遠の暈けなどで、二枚の写真の描写に変化が生じてしまう。カメラの設定を変えてしまうと、背景の暈け方や明るさが異なってしまう。

モデルの大きさに関しては、余り神経質になる必要はない。Photoshopの拡大縮小ツールで調整できる。なるべくなら周囲に十分な余裕を持って撮ると良いだろう。拡大縮小ツールを使っても、縮小した写真の方の背景が足りなくなるといった不都合を避けることが出来る。

どうしても背景が足りなくなったら、Photoshopのコピースタンプツールで、足してやると良い。

後は二つの写真をPhotoshopで繋ぎ合わせる。作例写真では右側の写真を最上部のレイヤーにした。左のレイヤーさんが構えているモデルガンの銃身部分のみ自動選択ツールで選択して、選択したまま最上部のレイヤーに移行し、消しゴムで消すと楽に馴染ませることが出来る。

コンクリートの繋ぎ目部分が二つの写真の接点だが、繋ぎ目をコピースタンプツールで馴染ませた。後はヴィネット機能で、写真周辺を暗く落として雰囲気を出している。